皮膚血管炎
概要
免疫介在性反応や感染症による皮膚の血管の炎症と壊死です。
主な症状
原因
免疫介在性(特発性、最多)、薬剤誘発性(ワクチン後・抗菌薬後)、感染性(Ehrlichia・FeLV関連)、食物アレルギー関連、寒冷凝集素症。狂犬病ワクチン接種部位の局所血管炎が特に知られている。
病態生理
皮膚の小血管壁への免疫複合体沈着→補体活性化→好中球浸潤→血管壁壊死(白血球破砕性血管炎)→皮膚の虚血性壊死→潰瘍・痂皮・点状出血。耳介辺縁・足底パッド・尾尖に好発(末梢循環が乏しい部位)。
治療
基礎原因の特定と除去が最重要(薬剤性、感染性、免疫介在性、ワクチン関連、寒冷)。軽度:ペントキシフィリン(10-15 mg/kg PO q8-12h — 血液レオロジー改善)が第一選択。ニコチン酸アミド(250-500 mg PO q8h)+ドキシサイクリン(5 mg/kg PO q12h)の併用。中等度〜重度:プレドニゾロン(1-2 mg/kg PO q24h漸減)。難治例:シクロスポリン(5 mg/kg PO q12h)、ダプソン(1 mg/kg PO q8h — 定期的なCBC監視必須、メトヘモグロビン血症リスク)。創傷管理:壊死組織のデブリードマン、湿潤療法。ワクチン関連血管炎(狂犬病接種部位):注射部位の変更。予後:基礎原因除去可能なら良好。特発性は生涯管理。参考文献: Nichols PR et al. Vet Dermatol 2001; Innera M. Vet Clin North Am 2013. [ECVN:Block] 【補助療法オプション — Equine & Canine Vet Nutrition (caninevet.jp)】 • For Antioxidant (アスタキサンチン+SOD+VitE+システイン): 抗酸化・慢性疾患免疫サポート
予防
ワクチン後血管炎の既往犬では同一ワクチンの再接種を慎重に検討。免疫抑制療法(プレドニゾロン+ダプソン/ペントキシフィリン)。
予後
予後は腫瘍の種類、組織学的悪性度、臨床ステージ、転移の有無、治療への反応性により大きく異なる。良性腫瘍は完全切除により治癒が期待できるが、悪性腫瘍では早期発見・早期介入が生存期間を有意に延長させる。不完全切除例や高悪性度腫瘍では再発・転移のリスクが高く、定期的な経過観察と追加治療の検討が必要である。
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