指趾部扁平上皮癌
概要
足趾の悪性腫瘍で、大型の黒い被毛の犬種に多く、爪の脱落と趾の腫脹を引き起こします。
主な症状
原因
黒色被毛の大型犬に好発:スタンダードプードル(黒)、ラブラドール(黒)、ジャイアントシュナウザー、ゴードンセッター。爪床メラノーマとの鑑別が重要(生検必須)。中高齢犬。
病態生理
趾骨/爪床の扁平上皮の悪性増殖→趾の腫脹・爪の脱落・潰瘍→骨浸潤(趾骨のP3溶解)。多発性(複数の趾に同時/逐次的に発生)が黒色犬種の特徴。局所リンパ節転移は10〜30%、肺転移は稀。
治療
Dogにおける指趾部扁平上皮癌の治療は腫瘍の種類、部位、病期に依存する。アクセス可能な固形腫瘍には十分なマージンを確保した外科的切除が第一選択である。全身性腫瘍、不完全切除、転移性疾患には化学療法が適応となりうる。放射線療法は局所的な腫瘍制御を提供できる。根治療法が困難な場合は疼痛管理、栄養サポート、QOL維持に焦点を当てた緩和ケアを行う。 [ECVN:Block] 【補助療法オプション — Equine & Canine Vet Nutrition (caninevet.jp)】 • Protain (高品質タンパク質+コラーゲン前駆体): がん悪液質・術後筋肉維持・除脂肪体重保持 ※Protain: 重度肝・腎不全は蛋白負荷に留意
予防
確実な予防法はない。趾の腫脹・爪の脱落は早期にX線+生検。趾の切断(P3切断)が標準治療で予後良好(単発性のMST 1〜2年)。
予後
予後は腫瘍の種類、組織学的悪性度、臨床ステージ、転移の有無、治療への反応性により大きく異なる。良性腫瘍は完全切除により治癒が期待できるが、悪性腫瘍では早期発見・早期介入が生存期間を有意に延長させる。不完全切除例や高悪性度腫瘍では再発・転移のリスクが高く、定期的な経過観察と追加治療の検討が必要である。
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