ウマバエ幼虫症
概要
ウマバエ幼虫の寄生により頭部や頸部に呼吸孔を持つ嚢胞様腫脹を引き起こします。
主な症状
※ 症状をクリックすると、その症状を示す犬の他の疾患を確認できます
原因
犬のハエ幼虫症(蠅蛆症・myiasis)はハエの幼虫(ウジ)が生体組織に寄生することによる。汚れた被毛・創傷・下痢による皮膚汚染にハエが産卵して発生する。
病態生理
孵化した幼虫が組織を融解・摂食して急速に拡大する潰瘍・壊死を作り、毒素吸収と二次感染により全身状態が急速に悪化してショック・死に至ることがある。衰弱・不潔・被毛の長い個体で好発する。
治療
犬におけるウマバエ幼虫症の治療には、同定された寄生虫に応じた適切な駆虫薬が必要である。一部の駆虫薬は特定の種に有毒であるため、種に適した用量設定が重要である。全てのライフステージを排除するため複数回投与が必要な場合がある。環境消毒と接触動物の治療で再感染を防止する。貧血、脱水、栄養失調などの二次的合併症に対する支持療法を行う。
予防
犬におけるウマバエ幼虫症の予防は定期的駆虫・媒介動物制御・環境衛生の3本柱。消化管寄生虫: 子犬子猫は2-4週齢から繰返し駆虫、成獣は便検査結果に基づく定期投与。心血管寄生虫(フィラリア): 流行地での年間予防投与(イベルメクチン・ミルベマイシン等)。外部寄生虫: 月1回の外部寄生虫予防薬投与、環境清掃。散歩後のダニチェック、媒介動物(ダニ・蚊・ノミ)の生息環境改善も重要。
予後
犬におけるウマバエ幼虫症の予後は寄生虫種・寄生数・宿主免疫状態・治療反応性により異なる。早期発見と適切な駆虫薬投与により多くの寄生虫症は良好な予後だが、重度感染・心血管寄生虫・血液寄生虫では治療反応が遅延する。再感染予防のための環境管理・媒介動物制御の継続が長期予後を左右する。免疫不全状態では治療抵抗性となるため、基礎疾患管理も並行する。
関連する薬品
※ 薬品名をクリックすると詳細な投与量・副作用情報を確認できます
その他の他の疾患(犬)
VetDictで犬の鑑別診断を行う
症状チェッカーを使う関連する疾患
VetDict は獣医師(DVM)が開発した臨床支援ツールです。