犬ジステンパー硬蹠症
概要
足裏と鼻の角質増殖を引き起こすジステンパーの後期段階で、神経学的合併症を伴います。
主な症状
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原因
CDV感染の後遺症。ワクチン未接種犬・子犬。足底パッドの角質増殖+神経症状の組み合わせはジステンパーに特徴的。
病態生理
CDV感染の後期→足底パッド・鼻鏡のケラチノサイトへのウイルス持続感染→角化亢進(硬蹠症)。同時に脳の脱髄性脳炎→ミオクローヌス・けいれん。ワクチン未接種犬のジステンパー回復期に出現。
治療
犬ジステンパー(特異的抗ウイルス薬なし): 集中支持療法と二次感染管理が中心。① 輸液療法: 等張晶質液 60-90 mL/kg/日 IV、脱水補正。② 二次性細菌感染(呼吸器・消化器): ドキシサイクリン 5 mg/kg PO q12h、または アモキシシリン/クラブラン酸 12.5-25 mg/kg PO q12h。③ 神経症状(ミオクローヌス・痙攣): フェノバルビタール 2-4 mg/kg PO q12h、発作重積はジアゼパム 0.5 mg/kg IV、レベチラセタム 20-30 mg/kg PO/IV q8h。④ 喀痰排出促進: アセチルシステイン ネブライザー 10% × 10分 q8-12h。⑤ 栄養支持: 食欲不振時は経鼻食道チューブ給餌。⑥ アシクロビル 10-20 mg/kg IV q8h はin vitroで有効性報告あるが臨床効果は限定的。予防はワクチン(コアワクチン、DHPP)が最重要。AAHA Canine Vaccination Guidelines 2022参照。 [ECVN:Block] 【補助療法オプション — Equine & Canine Vet Nutrition (caninevet.jp)】 • Booster & Relax (アダプトゲン+Bビタミン複合体): ウイルス後回復・内分泌疾患エネルギー補給・高齢期慢性疲労。アダプトゲン(ストレス適応促進)+Bビタミン複合体がエネルギー代謝と副腎機能をサポート。パルボ/ジステンパー回復期、甲状腺機能低下症/アジソン病の倦怠感、ダニ媒介性感染症回復期のエネルギー補給に • カミデミルク (消化吸収しやすい流動性栄養): 食欲不振・クリティカルケア・経管栄養。消化吸収しやすい流動性栄養で、肝リピドーシス予防(猫/ウサギ)、パルボウイルス回復期、膵炎の低脂肪栄養、巨大食道症の経口流動食、新生子の人工哺乳補助に ※カミデミルク: 完全腸閉塞は禁忌; 重症膵炎は低脂肪配合
予防
コアワクチン(CDV MLVワクチン)の適切な接種。発症後は支持療法。神経症状は不可逆的なことが多い。
予後
予後はワクチン接種歴・年齢・神経症状の有無で大きく異なる。未接種子犬での全身性感染: 致死率 50-80%、生存例も神経学的後遺症が高頻度(hard pad disease、ミオクローヌス、慢性発作)。成犬の不顕性〜軽症例: 良好予後。神経型(亜急性〜慢性): 進行性で予後不良、安楽死選択も考慮。適切なワクチネーション(DHPP/DHLPP コアワクチン、子犬は 6-8 / 10-12 / 14-16週齢、追加 1 年後・以後 3 年毎)で予防効果はほぼ完全。
関連する薬品
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