胸腺リンパ腫
概要
胸腺から発生する縦隔リンパ腫で、若齢猫ではFeLVとの関連が多いです。
主な症状
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臨床徴候
猫における胸腺リンパ腫の臨床徴候は罹患臓器と腫瘍の種類により多様。一般的所見: 進行性の腫瘤形成・体重減少・食欲不振・元気消失・貧血。体表腫瘤では触知可能な腫脹・疼痛を、内臓腫瘍では腹部膨満・嘔吐・下痢・呼吸困難・リンパ節腫大などの非特異的症状を呈する。傍腫瘍症候群として高カルシウム血症(リンパ腫・肛門周囲腺癌)や低血糖(インスリノーマ)を合併することがある。
原因
猫における胸腺リンパ腫の原因: 胸腺から発生する縦隔リンパ腫で、若齢猫ではFeLVとの関連が多いです。
病態生理
胸腺リンパ腫は前縦隔に発生するT細胞性リンパ腫で、若齢猫(2-3歳)ではFeLV関連が多い。シャム・オリエンタルに品種素因あり。腫瘤増大による胸腔内容積減少と胸水貯留により呼吸困難・起坐呼吸・前大静脈症候群(頭頸部浮腫)を呈する。胸部X線で前縦隔腫瘤、細胞診でリンパ芽球を確認。COP/CHOPプロトコルで完全寛解率50-70%、FeLV陰性例の中央生存期間は約2年。
診断
若齢〜中齢猫の呼吸困難・前肢浮腫・嚥下困難を呈する。胸部X線で前縦隔の巨大腫瘤を確認。胸水細胞診でリンパ芽球を検出。FNA細胞診で大型均一なリンパ芽球を確認。免疫組織化学でT細胞マーカー(CD3)陽性が多い。FeLV検査(若齢猫の胸腺リンパ腫はFeLV関連が多い)。CBC/血液化学で高Ca血症を評価。胸腹部CT/超音波でステージング。胸腺腫、心基底部腫瘍、胸腺癌との鑑別が必要。
治療
COPプロトコルが第一選択:シクロホスファミド300 mg/m2 PO q3w、ビンクリスチン0.75 mg/m2 IV 週1×4回後q3w、プレドニゾロン2 mg/kg PO q24h 4週で漸減。難治例にはCHOP(ドキソルビシン25 mg/m2 IV q3w追加)。化学療法前に胸腔穿刺で胸水排液。初期は留置胸腔ドレインが必要な場合あり。FeLV陽性は寛解期間が短い。化学療法でのMST 6-12ヶ月。支持療法:呼吸困難に酸素補給、食欲にミルタザピン1.88 mg/cat q48h。
予防
胸腺リンパ腫の予防にはワクチン接種(利用可能な場合)、新規・病気動物の隔離、厳格なバイオセキュリティ対策、適切な消毒プロトコル、既知のキャリアや汚染環境との接触回避が含まれる。
予後
胸腺リンパ腫の予後: 腫瘍の種類、病期、転移の有無により予後は大きく異なる。早期発見・早期治療で予後改善。悪性腫瘍は一般的に予後要注意〜不良。
関連する薬品
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📚 参考文献
Based on articles retrieved from PubMed
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