猫てんかん重積状態
概要
持続性の発作活動または回復なく急速に反復する発作で、生命を脅かす緊急事態です。
主な症状
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臨床徴候
猫てんかん重積状態の臨床徴候は罹患部位(前脳・脳幹・小脳・脊髄・末梢神経)により局在化所見を示す。前脳: 発作・行動変化・盲目・周徊・運動失調。脳幹: 脳神経障害・運動失調・意識障害。小脳: 企図振戦・低測定運動失調・広基歩行。脊髄: 四肢麻痺/対麻痺・排尿障害・反射異常(病変高位で異なる)。末梢神経: 筋萎縮・反射低下・遠位部優位の弛緩性麻痺。
原因
猫における猫てんかん重積状態の原因: 持続性の発作活動または回復なく急速に反復する発作で、生命を脅かす緊急事態です。
病態生理
猫てんかん重積状態は猫における神経疾患である。炎症、変性、圧迫、または血管障害による中枢・末梢神経系の損傷を伴う。解剖学的位置に応じて運動機能、感覚処理、自律神経調節、認知状態に影響を及ぼす。脱髄、軸索変性、ニューロン喪失は不可逆的な場合がある。浮腫や腫瘤性病変による頭蓋内圧亢進は脳幹ヘルニアを引き起こしうる。
診断
5分以上持続する痙攣発作、または意識回復なく連続する発作を認める。救急対応:気道確保・SpO2モニタリング・体温管理。血糖値即座測定(低血糖を除外)。CBC/血液化学で代謝性原因を検索。血液ガスで代謝性アシドーシスを評価。乳酸値上昇、CK上昇は持続的な筋活動を反映。血中抗てんかん薬濃度測定(既治療例)。MRIで構造的病変を評価。中毒(有機リン、鉛、メタアルデヒド)、FIP、脳腫瘍との鑑別。重積持続時は脳浮腫リスク。
治療
【第一選択】ジアゼパム 0.5〜1 mg/kg IV(緩徐投与、必要に応じ5分間隔で最大3回反復)。IV確保困難時はミダゾラム 0.2〜0.3 mg/kg IM/IN。【第二選択(ベンゾジアゼピン不応時)】レベチラセタム 20〜60 mg/kg IV(15分かけて緩徐投与)。フェノバルビタール 2〜4 mg/kg IV q20-30min(総量12〜24 mg/kgまで、呼吸抑制に注意)。【難治性の場合】プロポフォール 1〜4 mg/kg IVボーラス後 0.1〜0.6 mg/kg/min CRI。【支持療法】気道確保(必要に応じ挿管)、酸素供給、乳酸リンゲル液 IV。血糖測定(低血糖時はブドウ糖液 0.5〜1 mL/kg 50%投与)。体温モニタリング(>40℃で積極的冷却)。【基礎疾患検索】血液生化学、電解質、血糖、毒物スクリーニング、頭部MRI/CT(構造的病変除外)。【維持療法】フェノバルビタール 2〜3 mg/kg PO q12hまたはレベチラセタム 20〜30 mg/kg PO q8h。血中濃度モニタリング(フェノバルビタール:投与開始2週後、目標15-45 μg/mL)。
予防
猫てんかん重積状態の予防: 安全な飼育環境。頭部外傷の予防。定期的な神経学的評価。基礎疾患の管理。
予後
猫てんかん重積状態の予後: 原因により予後が大きく異なる。炎症性疾患は治療に反応する場合がある。変性性疾患は進行性で予後要注意〜不良。
関連する薬品
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