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猫 (Cat) 神経 軽度

小脳低形成

Cerebellar Hypoplasia / 小脳低形成

概要

子宮内パンリューコペニアウイルス感染による小脳の発育不全で、生涯の運動失調を引き起こします。

主な症状

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臨床徴候

猫における小脳低形成の臨床徴候は罹患部位(前脳・脳幹・小脳・脊髄・末梢神経)により局在化所見を示す。前脳: 発作・行動変化・盲目・周徊・運動失調。脳幹: 脳神経障害・運動失調・意識障害。小脳: 企図振戦・低測定運動失調・広基歩行。脊髄: 四肢麻痺/対麻痺・排尿障害・反射異常(病変高位で異なる)。末梢神経: 筋萎縮・反射低下・遠位部優位の弛緩性麻痺。

原因

猫における小脳低形成の原因: 子宮内パンリューコペニアウイルス感染による小脳の発育不全で、生涯の運動失調を引き起こします。

病態生理

猫の小脳低形成は猫パルボウイルス(FPV/猫汎白血球減少症ウイルス)の子宮内感染または新生子感染により、発育中の小脳プルキンエ細胞が破壊される先天性の非進行性疾患。FPVは急速分裂細胞に親和性があり、胎仔の小脳顆粒層(出生前後に急速に増殖)を標的とする。妊娠末期の母猫がFPVに感染→経胎盤感染→子猫の小脳低形成。MLV(生ワクチン)の妊娠猫への接種でも同様の小脳低形成が発生しうる→妊娠猫へのMLVワクチンは禁忌。臨床徴候:対称性の小脳性運動失調、企図振戦(intention tremor)、広基歩行、過度の測距異常 (Sharp NJH et al. J Vet Intern Med 1999;13:252-256)。

診断

猫小脳低形成の診断はMRIで小脳の低形成(小脳虫部の縮小、小脳容積減少)を確認。FPV(猫汎白血球減少症ウイルス)の子宮内/新生児期感染が最多原因(プルキンエ細胞の選択的破壊)。出生直後〜歩行開始時に非進行性小脳性運動失調が明確化。測定過大(hypermetria)、意図振戦、広基歩行、平衡失調が特徴。非進行性が重要な診断ポイント。CSF分析で感染性脳炎を除外。FPV抗体価(母猫のワクチン歴確認)。鑑別:小脳炎、リソソーム蓄積症、中毒。有効な治療法はないが代償性改善あり。

治療

【猫における小脳低形成】 小脳低形成は猫における正確な臨床評価(病歴、身体検査、CBC・生化学、画像)から治療方針を決定。 基礎疾患の特定→特異的治療+支持療法の組み合わせが原則。 経過モニタリング: 主訴の改善、検査値の変化、QOLを2-4週毎に再評価。 複雑症例は猫専門医(ACZMまたはAVMAエキゾチック分科会等)に紹介を検討。 支持療法: 輸液(晶質液 60-80 mL/kg/日 IV、ショック時 90 mL/kg初期ボーラス)、酸素化、栄養管理、疼痛管理。ブプレノルフィン 0.02-0.03 mg/kg IM/OTM q6-8h で疼痛管理(オピオイド過剰反応に注意)。 【鑑別と経過観察】類似症候を呈する疾患の除外と、治療4-8週後の再評価が予後改善の鍵。重症度・併発症によっては猫の専門医紹介を考慮する。

予防

小脳低形成の予防にはワクチン接種(利用可能な場合)、新規・病気動物の隔離、厳格なバイオセキュリティ対策、適切な消毒プロトコル、既知のキャリアや汚染環境との接触回避が含まれる。

予後

小脳低形成の予後: 早期発見と適切な治療で多くの疾患は予後良好。慢性疾患は定期的モニタリングと治療調整で長期管理可能。

関連する薬品

💊 ブプレノルフィン

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