喉頭麻痺
概要
喉頭筋の麻痺により気道閉塞と喘鳴を引き起こします。
主な症状
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臨床徴候
猫における喉頭麻痺の臨床徴候は気道閉塞・換気障害の部位により異なる。上気道: いびき・吸気性ストライダー・運動不耐性・吸気性チアノーゼ(短頭種気道症候群)。気管: 短く乾性の発作的咳(gander-honk)・ストライダー(気管虚脱)。下気道: 慢性咳・呼気性呼吸困難・喘鳴・換気不全(喘息・COPD様病態)。突発的悪化はストレス・運動・気温変化で誘発される。
原因
原因として神経障害、外傷、腫瘤、内分泌・全身性疾患などがあり、特発性のこともあります。猫では吸気時に披裂軟骨が十分外転しないことで問題が生じます。
病態生理
喉頭の開大不全により上部気道が狭窄し、吸気抵抗が増加して喘鳴、鳴き声の変化、運動不耐性、さらに重度では致死的な気道閉塞を招きます。
診断
猫の喉頭麻痺の診断は喉頭鏡検査で確定する。喉頭鏡検査(軽度鎮静下): 吸気時の披裂軟骨外転運動の消失/低下。深麻酔では正常な外転も抑制されるため鎮静深度の調整が重要。胸部X線: 誤嚥性肺炎の合併評価。頸部X線/超音波: 喉頭構造の評価。甲状腺検査(T4): 甲状腺機能低下症関連の除外(猫ではまれだが甲状腺手術後の合併症として重要)。猫の喉頭麻痺は犬より稀。原因: 医原性(甲状腺手術時の反回神経損傷 — 最多)、特発性、腫瘍性、外傷性。臨床所見: 吸気性ストライダー、発声変化、運動不耐性、チアノーゼ(重症)。
治療
軽症では鎮静、抗炎症治療、興奮回避で一時的管理が可能ですが、進行例や重症例では気流確保のために披裂軟骨外転術などの外科的治療が必要になることがあります。
予防
特発例に対する特異的予防法はありませんが、鳴き声変化、喘鳴、上部気道外傷を早期評価することで重症化前に介入しやすくなります。
予後
確実な気道管理がない場合は呼吸窮迫へ進行しうるため予後は慎重です。適切な症例で外科管理が成功すれば、長期機能は良好なことがあります。
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