水晶体脱臼
概要
水晶体が正常な位置から移動する状態で、慢性ぶどう膜炎や緑内障に続発することが多いです。
主な症状
原因
眼科組織への物理的外傷が原因。転落・ケージ損傷・取扱い事故・同居個体や捕食者からの咬傷・環境危険物が一般的原因。ウサギの解剖学的特性が特定の損傷タイプへの素因となりうる。二次合併症として感染・治癒遅延・慢性疼痛がある。
病態生理
ウサギの眼科組織への外傷性損傷は、挫傷・裂傷・骨折を含む直接的な機械的組織損傷を引き起こす。急性炎症反応により浮腫・出血・疼痛が生じる。二次合併症として細菌汚染・感染・治癒遅延がある。ウサギでは損傷からのストレスが追加の全身合併症を引き起こしうる。
治療
水晶体脱臼の治療: 前方脱臼(緊急 — 急性続発性緑内障を引き起こす): 嚢内水晶体摘出(ICLE)が第一選択。手術待ち: チモロール0.5%点眼q12h+ドルゾラミド2% q8h(眼圧低下)、プレドニゾロン1%点眼q6-8h。前方脱臼ではアトロピンは禁忌(水晶体を前方に押し瞳孔ブロック悪化)。メロキシカム0.5-1.0 mg/kg PO q24h。手術不可で疼痛あり/失明: 眼球摘出。後方脱臼(緊急性低い): アトロピン1%点眼q12-24h(瞳孔散大で水晶体を後方に維持)。チモロール0.5% q12h(予防的眼圧管理)。眼圧q2-4週でモニタリング。亜脱臼(部分的変位): 保存的管理、密なフォローアップ。原因: E. cuniculi関連慢性ぶどう膜炎が最多 — フェンベンダゾール20 mg/kg PO q24h×28日。経口ペニシリン系は絶対禁忌。参考文献: Williams (2007); Harcourt-Brown (2002); Varga (2014). [ECVN:Block] 【補助療法オプション — Equine & Canine Vet Nutrition (caninevet.jp)】 • For Antioxidant (アスタキサンチン+SOD+VitE+システイン): 抗酸化・慢性疾患免疫サポート • NMNミトコンドリアアシスト (NMN+α-リポ酸+システイン+プロバイオティクス): 細胞エネルギー代謝・サーチュイン活性化・抗老化
予防
予防には適切な飼育管理(適切な食事・清潔な環境・最適な温湿度);定期的な獣医師の健康診断;新規動物の検疫;ストレス軽減;種特異的予防措置が含まれる
予後
外傷の予後は損傷の重症度と合併症の有無に依存する。軽度外傷は適切な創傷管理で予後良好。重度外傷、多発骨折、脊髄損傷は予後慎重〜不良。早期治療と適切な疼痛管理が回復を促進する。
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