角膜ジストロフィー
概要
角膜実質への脂質またはカルシウムの両側性非炎症性沈着で、特定品種で遺伝性です。
主な症状
原因
胚発生中の眼科発達異常が原因。遺伝子変異(常染色体優性・劣性・多因子性)・染色体異常・催奇形物質曝露に起因しうる。近親交配が先天性欠損のリスクを増加。特定のウサギ系統に品種特異的素因が存在しうる。
病態生理
ウサギの眼科の先天性異常は、胚発生中の発達エラーに起因し、遺伝子変異・染色体異常・催奇形物質曝露が関与しうる。構造的または機能的欠損は出生時に明らかか、成長に伴い臨床的に顕在化する。一部のウサギ系統では遺伝的要因による品種特異的素因が存在する。
治療
ウサギにおける角膜ジストロフィーの治療: 1. 脂質性ジストロフィー(最多): 非進行性・非潰瘍性であれば経過観察。高脂血症が確認されれば低脂質食への変更。シクロスポリン0.2%点眼 q12hが進行抑制に有効な場合あり。2. カルシウム性ジストロフィー: EDTA キレート点眼(1.7%エデト酸二Na)q6-8h×2-4週でCa沈着溶解。視力障害を伴う高密度混濁には表層角膜切除術。3. 二次性角膜潰瘍併発時: フルオレセイン染色で深度評価、クロラムフェニコール0.5%点眼 q6hまたはフシジン酸 q12h(潰瘍時のステロイド点眼は禁忌)。散瞳にはトロピカミド1%(アトロピンは不可—約30%にアトロピナーゼ)。融解性潰瘍には自家血清点眼 q2h。4. 基礎代謝疾患の除外: 血清Ca、P、脂質パネル。5. 両側性・非炎症性・品種関連(遺伝性)。細隙灯検査で3-6ヶ月毎に進行度モニタリング。参考: Williams (2007); Harcourt-Brown (2002)。
予防
予防には適切な飼育管理(適切な食事・清潔な環境・最適な温湿度);定期的な獣医師の健康診断;新規動物の検疫;ストレス軽減;種特異的予防措置が含まれる
予後
先天性疾患の予後は異常の種類と重症度に依存する。軽度の機能的異常は管理可能で予後良好。重度の構造的異常は外科的介入が必要な場合があり、予後は変動的。遺伝性疾患の場合、罹患個体の繁殖は避けるべき。
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