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うさぎ (Rabbit) その他 緊急

低血糖症

Hypoglycaemia / 低血糖症

概要

ウサギにおける代謝性の内分泌/代謝疾患。低血糖症は適切な診断と治療管理が重要である。早期発見と適切な介入が予後改善の鍵となる。

主な症状

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臨床徴候

ウサギにおける低血糖症の臨床徴候はホルモン異常または代謝障害の種類により特異的パターンを示す。糖尿病: 多飲多尿・多食・体重減少。甲状腺機能亢進: 体重減少・多食・多動・心拍数上昇。クッシング症候群: 腹部膨満・脱毛・多飲多尿・薄い皮膚。アジソン病: 元気消失・嘔吐・下痢・電解質異常。低血糖: 振戦・痙攣・意識低下。早期は無症候性に進行することが多く、定期的内分泌スクリーニングが早期発見の鍵。

原因

ウサギにおける代謝性の内分泌/代謝疾患。低血糖症は適切な診断と治療管理が重要である。早期発見と適切な介入が予後改善の鍵となる。

病態生理

低血糖症はウサギにおける代謝・内分泌疾患である。基礎病態はホルモンのフィードバックループ、酵素活性、または基質代謝の調節障害を伴う。循環ホルモン、電解質、代謝中間体のバランス異常が複数の臓器系にわたる細胞機能に影響を及ぼす。代償機構が一時的に恒常性を維持するが、最終的に代償不全に陥り、進行性の臨床的悪化と多臓器への影響を引き起こす。

診断

沈鬱・虚脱・振戦・けいれん・低体温から低血糖症を疑う。血糖値測定で低血糖(<60 mg/dL)を確認。生化学で肝機能(ALT・胆汁酸)・腎機能を評価。インスリン/血糖比の測定でインスリノーマを除外。肝超音波で肝腫瘤・肝萎縮を確認。CBC/生化学で敗血症マーカーを評価。ウサギでは長時間の絶食(特に術前絶食を長くしすぎた場合)が低血糖の主因。後腸発酵動物であるため盲腸機能維持に持続的エネルギー供給が必要で、12時間以上の絶食は避ける。

治療

急性低血糖症は緊急疾患。即座にIVデキストロース投与: 50%デキストロース0.5-1.0 mL/kgを12.5%に希釈(生食で1:3)し5-10分かけて緩徐にIV投与 — 濃縮デキストロースのボーラスはリバウンド高血糖と浸透圧損傷を起こす。IV確保不能時は50%デキストロースまたはコーンシロップを口腔粘膜に塗布(頬側吸収)。安定化後は維持IV輸液(晶質液100 mL/kg/日)に2.5-5%デキストロースを添加。血糖を初期q1-2h、安定後q4-6hでモニタリング。目標血糖75-150 mg/dL(ウサギ正常値: 75-155 mg/dL)。低血糖によるけいれん時: ミダゾラム0.5-1.0 mg/kg IM/IV+デキストロースボーラスを同時投与。基礎原因の特定と治療が重要: 肝リピドーシス(最多 — 積極的シリンジ給餌、SAMe、シリマリン)、敗血症(血液培養、広域抗菌薬)、妊娠中毒症/ケトーシス(緊急帝王切開が必要な場合あり、IVデキストロース+グルコン酸カルシウム)、各種原因による長期食欲不振(歯科疾患、GI stasis、疼痛)。覚醒後Critical Care(Oxbow)q4-6hでシリンジ給餌 — ウサギは絶食禁忌。低体温時は積極的加温。メロキシカム0.3-0.5 mg/kg SC q24hで疼痛緩和。新生仔の低血糖: 子猫用ミルクリプレーサー+デキストロース追加で補助給餌。参考文献: Harcourt-Brown (2002), Quesenberry & Carpenter 4th ed.

予防

ウサギにおける低血糖症の予防は適正体重維持と適切な栄養管理が中核。糖尿病: 肥満予防(BCS 4-5/9)、低炭水化物食、定期運動、ステロイド長期使用の回避。甲状腺機能亢進症(猫): ヨウ素過剰摂取の回避、缶詰食のBPA曝露低減、年1回のT4スクリーニング(10歳以上)。クッシング症候群: 早期発見のための定期的臨床評価。アジソン病: 確立された予防法なし、症状の早期認識が重要。

予後

ウサギにおける低血糖症の予後はホルモン・代謝異常の種類と是正の可否、合併症の有無により異なる。早期診断と病態に応じた適切な治療・モニタリングにより多くの症例で良好な経過が期待できるが、進行例・合併症を伴う例では予後が悪化しうる。

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