子宮水腫
概要
子宮内に無菌性液体が貯留する状態で、偶発的にまたは腹部の漸進的な増大で発見されます。
主な症状
原因
ウサギの生殖器系に影響する正確な原因は不明または多因子性。遺伝的素因・環境因子・免疫調節異常・不顕性感染・代謝障害が寄与因子として考えられる。個々の症例での主原因特定にはさらなる調査が必要。
病態生理
ウサギの生殖器系に影響する正確な病態生理は完全には解明されていない。遺伝的素因・環境因子・免疫調節異常を含む多因子性メカニズムが関与すると考えられる。生殖器系組織における炎症性・代謝性・構造的変化が進行性の臨床徴候をもたらす。ウサギにおける疾患メカニズムの完全な解明にはさらなる研究が必要。
治療
子宮水腫の治療: 卵巣子宮摘出術(OHE)が根治療法として強く推奨。子宮水腫は30-50%の症例で子宮内膜過形成・早期腺癌を併発 — 摘出組織の病理組織検査が必須。術前: 腹部超音波で液体量と子宮壁の健全性評価。血算、血液生化学、胸部X線(腺癌疑い時)。麻酔: デクスメデトミジン5-10 μg/kg IM+ブプレノルフィン0.03-0.05 mg/kg IM。イソフルラン。温IV輸液。約30%アトロピナーゼ — グリコピロレート0.01-0.02 mg/kg SC。手術: 腹部正中切開、膨張した子宮を慎重に外転(破裂防止)、卵巣+子宮+子宮頸管の完全摘出。全組織を病理検査に提出。内科管理(手術拒否/禁忌時): デスロレリン4.7 mg SC — 一時的に液体蓄積を減少させるが基礎病変に対処せず腺癌を予防しない。推奨されない。術後: メロキシカム0.3-0.5 mg/kg PO q24h×7-10日。エンロフロキサシン10 mg/kg PO q12h×7日。消化管うっ滞予防: 術直後からチモシー牧草。経口ペニシリン系は絶対禁忌。参考文献: Harcourt-Brown (2002); Varga (2014); Bertram et al. (2018).
予防
予防には適切な飼育管理(適切な食事・清潔な環境・最適な温湿度);定期的な獣医師の健康診断;新規動物の検疫;ストレス軽減;種特異的予防措置が含まれる
予後
特発性疾患の予後は個々の症例により変動する。自然寛解する場合もあるが、慢性再発性の経過をたどることもある。対症療法と支持療法が治療の中心。定期的な再評価により治療方針を調整する。
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