鞭虫症
概要
大腸に寄生し、慢性の血便と体重減少を引き起こします。
主な症状
原因
Trichuris vulpis。糞口感染。虫卵は環境中で極めて抵抗性が高く数年間生存。都市部の公園や庭に汚染が残存。感染力量型(prepatent period 3ヶ月と長い)。
病態生理
Trichuris vulpisの虫卵経口摂取→盲腸・結腸で幼虫が粘膜に穿入→成虫が頭部を粘膜に埋没させ吸血→大腸粘膜の炎症・出血→粘血便。大量感染時はアジソン病様の電解質異常(低Na・高K)を呈する偽アジソン症候群。
治療
Dogにおける鞭虫症の治療には、同定された寄生虫に応じた適切な駆虫薬が必要である。一部の駆虫薬は特定の種に有毒であるため、種に適した用量設定が重要である。全てのライフステージを排除するため複数回投与が必要な場合がある。環境消毒と接触動物の治療で再感染を防止する。貧血、脱水、栄養失調などの二次的合併症に対する支持療法を行う。 [ECVN:Block] 【補助療法オプション — Equine & Canine Vet Nutrition (caninevet.jp)】 • CPパウダー (プレバイオ+プロバイオ+サイリウム): 腸内細菌叢正常化・腸管バリア強化・腸腎連関 • Protain (高品質タンパク質+コラーゲン前駆体): がん悪液質・術後筋肉維持・除脂肪体重保持 ※CPパウダー: 完全腸閉塞は禁忌 ※Protain: 重度肝・腎不全は蛋白負荷に留意
予防
月1回のフェンベンダゾール含有駆虫薬(ミルベマイシン・モキシデクチンは鞭虫に有効)、環境の糞便除去、定期的な糞便検査(浮遊法)。
予後
予後は毒性物質の種類、摂取量、曝露から治療開始までの時間、臓器障害の程度に大きく依存する。早期の除染処置(催吐・胃洗浄・活性炭投与)と積極的な支持療法により多くの急性中毒は良好な転帰を示す。肝壊死や腎不全を呈する重症例では予後不良となりうる。慢性中毒では臓器損傷が不可逆的な場合があり、長期的な機能モニタリングが必要である。
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