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犬 (Dog) 感染症 緊急

尿腹(腹腔内尿漏出)

Uroabdomen / 尿腹(腹腔内尿漏出)

概要

膀胱・尿管・尿道破裂→腹腔内尿漏出→腹膜から尿素・クレアチニン・K再吸収→高窒素血症・高カリウム血症→心不整脈・代謝性アシドーシス。腹水のCre値が血清値の2倍以上で確定診断。

主な症状

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臨床徴候

犬における尿腹の臨床徴候は罹患臓器と腫瘍の種類により多様。一般的所見: 進行性の腫瘤形成・体重減少・食欲不振・元気消失・貧血。体表腫瘤では触知可能な腫脹・疼痛を、内臓腫瘍では腹部膨満・嘔吐・下痢・呼吸困難・リンパ節腫大などの非特異的症状を呈する。傍腫瘍症候群として高カルシウム血症(リンパ腫・肛門周囲腺癌)や低血糖(インスリノーマ)を合併することがある。

原因

鈍的腹部外傷(交通事故;充満膀胱が最も脆弱)、尿路閉塞による過伸展破裂、尿管断裂(骨盤骨折)、医原性(膀胱切開縫合不全)、尿路腫瘍浸食、会陰部尿道造設術部位の破綻。

病態生理

尿路(膀胱・尿管・尿道)の破裂→尿の腹腔内漏出→腹膜の化学的炎症→尿中の尿素・クレアチニン・Kが腹腔から再吸収→高窒素血症・高カリウム血症→心不整脈・代謝性アシドーシス。腹腔穿刺液のCre値が血清値の2倍以上で確定診断。外傷後の血尿+腹部膨満では常にuroleak を疑う。

診断

腹腔穿刺で腹水を回収。腹水/血漿クレアチニン比>2.0で尿腹を確定。腹水K⁺>血漿K⁺。腹腔液BUN/血漿BUN比>1.0。X線造影で膀胱破裂/尿管断裂/腎損傷の部位を特定。CBC/生化学でBUN/Cre上昇(腹膜からの再吸収)、高K⁺(致死的不整脈リスク)。原因: 外傷(交通事故)、尿道閉塞後の膀胱破裂、医原性。緊急K⁺管理+外科的修復。

治療

緊急。1. 手術前の高K血症安定化(ECG即時):グルコン酸Ca 10% 0.5-1 mL/kg IV(心膜安定化:K値は下がらない)→炭酸水素Na 1-2 mEq/kg IV(K細胞内移行)→デキストロース50% 0.5 mL/kg+レギュラーインスリン0.25 IU/kg IV(インスリン・グルコース法)。0.9% NaCl(LRS/Plasmalyte禁忌:K含有)。2. 腹腔穿刺・ドレナージ(尿除去)。3. 尿道カテーテル留置(膀胱空虚化:小裂傷は自然閉鎖)。4. K<6 mEq/Lかつ循環安定後に手術(膀胱一次縫合、尿管修復)。術後尿量・電解質モニタリング(閉塞解除後利尿)。

予防

外傷後の膀胱・尿路レントゲン評価。外傷後無尿患者への尿道カテーテル留置。膀胱・尿管手術時の丁寧な術式。

予後

迅速治療で予後は良好(生存率85-90%)。重症高K血症(>8 mEq/L)・診断遅延(>24-48時間)・敗血症性腹膜炎合併で悪化。

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💊 グルコン酸カルシウム 💊 炭酸水素ナトリウム(重曹)

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