胃拡張胃捻転症候群(GDV)
Gastric Dilatation-Volvulus (GDV/Bloat) / 胃拡張胃捻転症候群(GDV)
概要
胃がガスで急速に拡張し、時計方向に180〜360°捻転する致死的緊急疾患。大型〜超大型犬(グレートデン、セントバーナード、ジャーマンシェパード等)の深胸種に好発。食後の運動、一日一回の大量給餌、ストレスがリスク因子。
主な症状
anxiety
bloated abdomen
collapse
drooling
excessive panting
lethargy
vomiting
原因
明確な単一原因は不明。リスク因子:大型深胸種、一日一食の大量給餌、食後直後の運動、早食い、エアロファジア(空気嚥下)、加齢、GDVの家族歴、ストレス・不安気質。
病態生理
胃の捻転により噴門・幽門が閉塞→胃内ガス蓄積→胃壁の虚血壊死。脾臓を巻き込み脾捻転を併発。後大静脈の圧迫による静脈還流障害→心拍出量低下→分布性ショック。再灌流障害によりDIC、心室性不整脈(再灌流性不整脈)を合併。
治療
【超緊急】(1)ショック治療:大量輸液(晶質液60-90mL/kg/hr)、(2)胃減圧(経口胃管または経皮的穿刺脱気)、(3)安定化後に緊急開腹手術→胃の整復+胃固定術(gastropexy)、壊死組織の切除、脾摘(必要時)。(4)術後:心電図モニター(再灌流性心室性不整脈にリドカイン)、電解質補正。
予防
予防的胃固定術(高リスク犬種で推奨、避妊去勢手術時に同時実施可)。一日2〜3回の分割給餌。食後1時間の安静。ストレス軽減。
予後
早期手術で生存率85〜90%。胃壁壊死やDIC合併例では致死率30〜50%。胃固定術を行えば再発率3〜5%(未実施では80%再発)。
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※ 本ページの情報は獣医学的参考資料であり、診断・治療の代替ではありません。実際の診療は必ず獣医師にご相談ください。
VetDict は獣医師(DVM)が開発した臨床支援ツールです。
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