毒蛇咬傷
概要
毒蛇咬傷による局所組織壊死・全身性凝固障害・神経毒性(種により)を呈する緊急症。
主な症状
原因
マムシ(国内)、ハブ(沖縄)、ガラガラヘビ(北米)、コブラ科等の毒蛇による咬傷。多くは犬が蛇を嗅いで顔面に咬傷。
病態生理
日本:マムシ(Gloydius blomhoffii)→出血毒(メタロプロテアーゼ/SVMP)+細胞毒→局所の激しい腫脹・壊死(2-4 cm/時間で拡大)+全身性凝固障害(VICC)・急性腎障害。ハブ(沖縄)→より重度の組織壊死。北米:ガラガラヘビ→出血毒+神経毒。コブラ科(サンゴヘビ等)→3本指毒素(3FTx)がNMJ後シナプスニコチン受容体遮断→遅発性上行性弛緩性麻痺。咬傷部位は顔面(鼻先・口唇)が最多。
治療
止血帯・切開・口での毒吸引は禁忌(組織障害増悪)。首部咬傷ではカラー除去。輸液(0.9% NaCl)で循環サポート。抗毒素血清(日本:馬由来マムシ抗毒素1バイアルIV、6時間以内が最効)→投与前にジフェンヒドラミン2 mg/kg IM。腫脹をマーカーで30分毎にトレース。DIC・活動性出血のみFFP適応(抗毒素でVICC回復が先)。鎮痛:モルヒネまたはトラマドール。24-48時間後に壊死組織デブリードマン。心電図モニタリング(不整脈チェック)。最低12-24時間入院観察(遅発性神経毒性)。 [ECVN:Block] 【補助療法オプション — Equine & Canine Vet Nutrition (caninevet.jp)】 • For Antioxidant (アスタキサンチン+SOD+VitE+システイン): 抗酸化・慢性疾患免疫サポート • Booster & Relax (アダプトゲン+Bビタミン複合体): ウイルス後回復・内分泌疾患エネルギー補給・高齢期慢性疲労
予防
ヘビ生息地でのリード装着、ヘビ回避訓練、温暖期の草むら・岩場での鼻先確認行動に注意。
予後
迅速な抗毒素投与で予後は良好、死亡率<5%。顔面咬傷は局所腫脹による気道閉塞リスク。VICC抗毒素投与後24-72時間で回復。組織壊死は外科的デブリードマンが必要なことがある。
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