骨肉腫(OSA)
Osteosarcoma / 骨肉腫(OSA)
概要
犬の骨原発性悪性腫瘍の85%を占める。大型〜超大型犬(体重>40kg)の中高齢犬に好発。前肢の橈骨遠位端と上腕骨近位端(away from the elbow)に好発。グレートデン、セントバーナード、アイリッシュウルフハウンド、ロットワイラーに多い。
主な症状
limping fl
limping fr
limping rl
limping rr
pain on touch
reluctance move
swollen joints
原因
明確な原因は不明。大型犬の急速な骨成長、骨内固定材の存在、慢性骨炎、放射線照射後が報告されている。遺伝的素因あり。
病態生理
骨芽細胞由来の悪性腫瘍→骨破壊性と骨増殖性の混合病変→病的骨折。診断時に90%以上の症例で微小転移(主に肺)が存在。腫瘍による骨膜挙上→激しい疼痛。アルカリフォスファターゼ(ALP)高値は予後不良因子。
治療
標準治療:患肢切断+術後化学療法(カルボプラチン30mg/m² IV q3w×4〜6回、またはドキソルビシン+カルボプラチン交互投与)。四肢温存手術(limb-sparing surgery):切断を望まない場合。疼痛管理:NSAIDs、ガバペンチン、トラマドール、ビスフォスフォネート。緩和的放射線療法(疼痛緩和、切断非実施の場合)。
予防
確立された予防法なし。大型犬種の跛行が持続する場合はX線検査での早期発見。
予後
切断のみ:中央生存期間4〜5ヶ月。切断+化学療法:中央生存期間10〜12ヶ月。2年生存率15〜20%。ALP正常値の方が予後良好。無治療:激しい疼痛により早期安楽死が多い。
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※ 本ページの情報は獣医学的参考資料であり、診断・治療の代替ではありません。実際の診療は必ず獣医師にご相談ください。
VetDict は獣医師(DVM)が開発した臨床支援ツールです。
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