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犬 (Dog) 感染症 軽度

小腸細菌過増殖症

Small Intestinal Bacterial Overgrowth (SIBO) / 小腸細菌過増殖症

概要

小腸の過剰な細菌増殖による吸収不良と慢性下痢を引き起こします。

主な症状

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臨床徴候

犬における小腸細菌過増殖症の臨床徴候は感染部位と病原体特性により多様だが、共通所見として発熱・元気消失・食欲不振・体重減少が認められる。局所感染では発赤・腫脹・疼痛・排膿を、全身感染では脱水・敗血症・多臓器不全に進展しうる。幼若・高齢・免疫抑制状態は重症化リスクが高く、早期介入が予後改善に直結する。

原因

EPI(最多の基礎疾患)、解剖学的異常(盲管症候群/blind loop)、腸管運動障害、免疫不全。基礎疾患の治療なしでは再発する。

病態生理

小腸内の細菌数が異常に増加(>10^5 CFU/mL)→脂肪・炭水化物の競合分解→脂肪便・鼓腸・下痢。細菌が葉酸を産生(血清葉酸値上昇)し、コバラミンを消費(血清コバラミン低下)。EPI合併が最も多い原因。

診断

十二指腸液培養で細菌数>10⁵ CFU/mLを確認(ゴールドスタンダードだが侵襲的)。血清コバラミン低値(B12吸収障害)、葉酸上昇(細菌産生)のパターンが示唆的。cTLI正常でEPI除外。血清コバラミン/葉酸比の逆転。内視鏡+十二指腸生検でIBDを除外。慢性下痢・体重減少・ガス貯留の臨床症状。抗生剤(メトロニダゾール/チロシン)反応性で支持的診断。

治療

【抗菌薬】チロシン 25 mg/kg PO q12h×6週(第一選択、再発率低い)。メトロニダゾール 10-15 mg/kg PO q12h×4週(第二選択)。【食事療法】高消化性・低脂肪食+サイリウム 1-2 tsp/10kg/食。【プロバイオティクス】E. faecium SF68(FortiFlora)、S. boulardii、FOS・MOS。【コバラミン補充】250-1500 μg SC q7d×6週→漸減。【基礎疾患精査】EPI(TLI測定)、解剖学的異常の検索が必須。

予防

基礎疾患(EPI等)の早期診断・治療。プロバイオティクスの投与。

予後

基礎疾患の管理が適切であれば予後良好。再発性はEPI/PLEの精査を推奨。

関連する薬品

💊 メトロニダゾール 💊 タイロシン

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