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犬 (Dog) 筋骨格 軽度

多発性筋炎

Polymyositis / 多発性筋炎

概要

複数の骨格筋の免疫介在性炎症で、全身性の衰弱と筋肉痛を引き起こします。

主な症状

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臨床徴候

犬における多発性筋炎の臨床徴候は病態と進行段階により多様である。一般的非特異的所見(食欲不振・元気消失・体重減少)に加え、罹患臓器・系統に特異的な症状が顕在化する。病歴聴取と詳細な身体検査により症状パターンを把握し、補助検査で確定診断に至る。早期発見と適切な介入が予後改善の鍵となる。

原因

免疫介在性(最多)、感染性(Toxoplasma・Neospora・Hepatozoon)、腫瘍随伴性(胸腺腫)。ジャーマンシェパード・ニューファンドランドに報告多い。筋生検で壊死性/炎症性筋障害を確認。

病態生理

骨格筋全般の免疫介在性炎症→筋線維の壊死→CK(クレアチンキナーゼ)の著明な上昇→全身性筋力低下・筋痛・運動不耐性。食道筋にも波及→巨大食道症(誤嚥性肺炎のリスク)。一部は腫瘍随伴性(胸腺腫・リンパ腫関連)。

診断

CK/AST著増。EMGで異常自発電位(線維自発電位、陽性鋭波、複合反復放電)を検出。筋生検で多発性のリンパ球性/形質細胞性筋炎を確認。壊死・再生像。MRIで罹患筋のT2高信号(浮腫/炎症)を確認。多部位のサンプリングが重要。ANA/抗核抗体で全身性自己免疫疾患との関連を評価。SLE、重症筋無力症の合併を除外。

治療

免疫抑制:プレドニゾロン(2 mg/kg PO q12h→漸減3-6ヶ月)。MMF/アザチオプリン不応例に。CK値でモニタリング。筋生検+EMGで確定。咬筋筋炎(masticatory muscle myositis)は2M抗体検査。基礎疾患除外(腫瘍随伴性、感染性 — トキソプラズマ、ネオスポーラ)。好発:大型犬。

予防

基礎疾患(感染症・腫瘍)の検索。免疫抑制療法(プレドニゾロン+アザチオプリン)。食道の併発に注意(立位給餌)。

予後

犬における多発性筋炎の予後は基礎病態・治療時期・併存疾患により異なる。早期診断と適切な治療介入により多くの症例で良好な予後が期待される。継続的なモニタリングと飼育環境管理が長期予後改善に重要である。重症例・進行例・基礎疾患合併例では予後が悪化することがある。

関連する薬品

💊 プレドニゾロン 💊 アザチオプリン

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