マカデミアナッツ中毒
概要
摂取後12時間以内に後肢脱力・振戦・高体温・嘔吐を呈する特異的自己限定的症候群(12-48時間で回復)。機序不明。毒性量≥22.4 g/kg。チョコレートコーティング製品はチョコレート毒性も評価。
主な症状
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臨床徴候
犬におけるマカダミアナッツ中毒の臨床徴候は毒性物質の種類と曝露量により急性〜慢性まで多様。消化器症状(嘔吐・下痢・流涎・腹痛)が最も一般的な初期所見。神経毒では振戦・痙攣・運動失調・昏睡。肝毒では黄疸・凝固障害・肝性脳症。腎毒では乏尿・尿毒症徴候。血液毒では貧血・出血傾向・メトヘモグロビン血症。心血管毒では不整脈・低血圧・ショック。急性曝露では症状発現が迅速で、早期除染と支持療法が予後を決定する。
原因
生・ローストのマカデミアナッツ摂食。毒性量:2.4 g/kg以上。チョコレートコーティング製品は複合毒性。
病態生理
毒性機序不明。神経筋接合部障害・脂肪酸代謝障害・ミトコンドリア機能障害などの仮説あり。犬特異的感受性(猫・人への毒性なし)。後肢脱力・振戦・高体温・嘔吐が12時間でピーク→24-48時間で自然回復。永続的後遺症なし。
診断
病歴聴取でマカダミアナッツの摂取を確認。摂取量を推定(中毒量: 2.4 g/kg以上)。身体検査で後肢不全麻痺・振戦・発熱(39.5-40.5℃)・腹痛を確認。CBC/生化学でCK上昇(筋障害)、白血球増多。凝固検査で異常なし。嘔吐・軟便の有無。通常12-48時間で自然回復。チョコレート同時摂取の場合はテオブロミン中毒も考慮。
治療
自己限定的(12-48時間)。脱汚染(催吐+活性炭)→高体温管理(冷却:40℃超)→メロキシカム(筋肉痛)→マロピタント(嘔吐)→点滴(脱水時)。ケージ休息(脱力による転倒防止)。チョコレート入りの場合はテオブロミン毒性を優先評価。
予防
マカデミアナッツの手の届かない場所への保管。マカデミアを含む市販食品を与えない。
予後
良好。ほぼ全例が24-48時間以内に完全回復。マカデミアナッツ単独での死亡例なし。
関連する薬品
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