ステロイド反応性髄膜炎-動脈炎
概要
髄膜と動脈の免疫介在性炎症性疾患で、若い犬に重度の頸部痛と発熱を引き起こします。
主な症状
原因
原因不明の免疫介在性疾患。IgA系の異常が主因とされる。若齢犬(6〜18ヶ月)に好発。好発犬種:ビーグル、バーニーズマウンテンドッグ、ボクサー、ノバスコシアダックトーリングレトリーバー。ワクチン接種との時間的関連が報告されるが因果関係は未確定。
病態生理
免疫調節障害→髄膜血管への好中球浸潤(急性型)→フィブリノイド壊死性動脈炎→重度の頸部硬直・疼痛・高熱(40〜41℃)。CSF解析:好中球性多細胞症・IgA上昇が特徴的。慢性型は肉芽腫性変化→線維化。適切なステロイド療法で予後良好だが、減薬が早すぎると50%が再発。
治療
プレドニゾロン(4 mg/kg/日 PO 分2→6週かけて漸減→最低量で4-6ヶ月維持)が標準プロトコル。再発例にはシクロスポリン(5 mg/kg PO q12h)またはアザチオプリン(2 mg/kg PO q24h→q48h)併用。CSF検査で好中球性多細胞症、IgA上昇を確認。治療反応はCRP/CSF所見でモニタリング。6ヶ月以上の治療が必要。好発:ビーグル、バーニーズマウンテンドッグ、ボクサー(若齢)。 [ECVN:Block] 【補助療法オプション — Equine & Canine Vet Nutrition (caninevet.jp)】 • For Antioxidant (アスタキサンチン+SOD+VitE+システイン): 抗酸化・慢性疾患免疫サポート
予防
確実な予防法はない。「首が痛くて動けない若い犬」はSRMAを疑う。早期のCSF検査・ステロイド開始が予後を改善。プレドニゾロン2mg/kg/日で開始→6ヶ月以上かけて漸減が標準プロトコル。
予後
予後は罹患臓器、疾患の重症度、治療への反応性により異なる。多くの自己免疫疾患は免疫抑制療法により寛解導入が可能であるが、完治は稀であり生涯にわたる管理が必要となることが多い。再燃のリスクは常に存在し、薬物の漸減過程で注意深いモニタリングが不可欠である。早期の積極的治療介入が臓器障害の不可逆的進行を防止する。
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