ステロイド反応性髄膜炎-動脈炎
概要
髄膜と動脈の免疫介在性炎症性疾患で、若い犬に重度の頸部痛と発熱を引き起こします。
主な症状
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臨床徴候
犬におけるステロイド反応性髄膜炎-動脈炎の臨床徴候は罹患部位(前脳・脳幹・小脳・脊髄・末梢神経)により局在化所見を示す。前脳: 発作・行動変化・盲目・周徊・運動失調。脳幹: 脳神経障害・運動失調・意識障害。小脳: 企図振戦・低測定運動失調・広基歩行。脊髄: 四肢麻痺/対麻痺・排尿障害・反射異常(病変高位で異なる)。末梢神経: 筋萎縮・反射低下・遠位部優位の弛緩性麻痺。
原因
原因不明の免疫介在性疾患。IgA系の異常が主因とされる。若齢犬(6〜18ヶ月)に好発。好発犬種:ビーグル、バーニーズマウンテンドッグ、ボクサー、ノバスコシアダックトーリングレトリーバー。ワクチン接種との時間的関連が報告されるが因果関係は未確定。
病態生理
免疫調節障害→髄膜血管への好中球浸潤(急性型)→フィブリノイド壊死性動脈炎→重度の頸部硬直・疼痛・高熱(40〜41℃)。CSF解析:好中球性多細胞症・IgA上昇が特徴的。慢性型は肉芽腫性変化→線維化。適切なステロイド療法で予後良好だが、減薬が早すぎると50%が再発。
診断
CSF検査で好中球優位の著明な細胞数増多(100-10,000/μL)、蛋白著増。CSF中IgA濃度上昇が特徴的。血清IgA上昇。CRP/SAA著増(急性期マーカー)。CBC/生化学で白血球増多。血液培養で細菌性髄膜炎を除外。MRIで髄膜造影増強(dural enhancement)を確認。頸部硬直・発熱・疼痛の三徴。ビーグル、ボクサー、バーニーズに好発。ステロイド反応性を治療的に確認。
治療
プレドニゾロン(4 mg/kg/日 PO 分2→6週かけて漸減→最低量で4-6ヶ月維持)が標準プロトコル。再発例にはシクロスポリン(5 mg/kg PO q12h)またはアザチオプリン(2 mg/kg PO q24h→q48h)併用。CSF検査で好中球性多細胞症、IgA上昇を確認。治療反応はCRP/CSF所見でモニタリング。6ヶ月以上の治療が必要。好発:ビーグル、バーニーズマウンテンドッグ、ボクサー(若齢)。
予防
確実な予防法はない。「首が痛くて動けない若い犬」はSRMAを疑う。早期のCSF検査・ステロイド開始が予後を改善。プレドニゾロン2mg/kg/日で開始→6ヶ月以上かけて漸減が標準プロトコル。
予後
犬におけるステロイド反応性髄膜炎-動脈炎の予後は病因により異なり、自己免疫性は免疫抑制で寛解可能、感染性は病原体により異なる。
関連する薬品
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