肛門周囲腺癌
Perianal Gland Adenocarcinoma / 肛門周囲腺癌
概要
肛門周囲腺の悪性腫瘍で、去勢した雄犬に多く、局所浸潤と転移の傾向があります。
主な症状
血便
便秘
しこり・腫瘤
排尿困難
体重減少
原因
原因不明。去勢雄犬に多い(腺腫とは対照的)。中高齢犬。ジャーマンシェパード・北極犬種に報告多い。良性腺腫との鑑別は生検が必須。
病態生理
肛門周囲腺(肝様腺)の悪性増殖→局所浸潤→仙骨下リンパ節・肺への転移。良性の肛門周囲腺腫(ホルモン依存性、未去勢雄に多い)とは異なり、腺癌はホルモン非依存性で去勢犬・雌犬にも発生。
治療
Dogにおける肛門周囲腺癌の治療は腫瘍の種類、部位、病期に依存する。アクセス可能な固形腫瘍には十分なマージンを確保した外科的切除が第一選択である。全身性腫瘍、不完全切除、転移性疾患には化学療法が適応となりうる。放射線療法は局所的な腫瘍制御を提供できる。根治療法が困難な場合は疼痛管理、栄養サポート、QOL維持に焦点を当てた緩和ケアを行う。
予防
確実な予防法はない。肛門周囲の腫瘤は早期に生検。広範囲切除+放射線療法。放射線のみでもMST 2年以上の報告あり。
予後
予後は腫瘍の種類、組織学的悪性度、臨床ステージ、転移の有無、治療への反応性により大きく異なる。良性腫瘍は完全切除により治癒が期待できるが、悪性腫瘍では早期発見・早期介入が生存期間を有意に延長させる。不完全切除例や高悪性度腫瘍では再発・転移のリスクが高く、定期的な経過観察と追加治療の検討が必要である。
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※ 本ページの情報は獣医学的参考資料であり、診断・治療の代替ではありません。実際の診療は必ず獣医師にご相談ください。
VetDict は獣医師(DVM)が開発した臨床支援ツールです。
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