外眼筋炎
概要
外眼筋の免疫介在性炎症です。
主な症状
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臨床徴候
犬における外眼筋炎の臨床徴候は罹患部位(角膜・結膜・前房・水晶体・網膜)と病態により異なる。結膜炎: 結膜充血・分泌物・流涙・眼瞼痙攣。角膜潰瘍: 流涙・眼瞼痙攣・羞明・角膜混濁(蛍光染色陽性)。緑内障: 急性眼痛・角膜浮腫・散瞳・眼球膨大・視覚消失。白内障: 水晶体混濁による進行性視覚障害。網膜疾患: 夜盲先行の進行性視覚障害(PRA等)・急性視覚消失(網膜剥離)。
原因
免疫介在性。ゴールデンレトリーバーに好発との報告。両側性の眼球突出で来院。眼窩腫瘍・眼窩膿瘍との鑑別が重要(MRI/CT)。
病態生理
外眼筋の2M線維への自己免疫反応→急性期:両側性眼球突出・結膜充血(筋腫脹による)。慢性期:外眼筋の線維化→眼球運動制限・斜視。咀嚼筋炎と類似の免疫機序だが侵される筋が異なる。
診断
眼科検査で両側性の眼球突出を確認。外眼筋の腫脹(急性期)→萎縮(慢性期)。CT/MRIで外眼筋の肥厚・造影増強を確認。眼窩内の脂肪組織との鑑別。抗2M線維抗体検査(咀嚼筋炎と同じ自己抗体だが異なる標的筋)。CK上昇(軽度)。ゴールデン・レトリーバーの若齢犬に好発。両側性の眼球突出と制限性斜視。ステロイド反応性。
治療
免疫介在性の外眼筋炎で、免疫抑制量プレドニゾロン(2 mg/kg PO q12h)で治療開始。急性期は両側性眼球突出+結膜充血が特徴的。3-6ヶ月かけて漸減し、再発を防ぐため最低有効量で長期維持。ステロイド漸減時にアザチオプリン(2 mg/kg PO q24h→安定後q48h)を併用しステロイドスペアリング。再発率が高く(50%以上)、繰り返す炎症で外眼筋の線維化・眼球陥没に進行する症例あり。CT/MRIで外眼筋の両側性腫大・造影増強を確認(咀嚼筋炎との鑑別が重要)。好発:若齢ゴールデンレトリバー。2E抗体(外眼筋特異的抗体)検査が診断補助。
予防
プレドニゾロンで反応良好。早期治療が線維化予防に重要。
予後
犬における外眼筋炎の予後は病変の部位・進行度と治療開始時期、視覚温存の可否により異なる。早期診断と病態に応じた適切な治療・モニタリングにより多くの症例で良好な経過が期待できるが、進行例・合併症を伴う例では予後が悪化しうる。
関連する薬品
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