シスチン尿症
Cystinuria / シスチン尿症
概要
腎尿細管でのシスチン再吸収障害による遺伝性疾患。尿中シスチン濃度上昇→シスチン結石形成。ニューファンドランド、イングリッシュブルドッグ、ダックスフンド、マスティフ、バセットハウンドに好発。雄に多い。
主な症状
blood urine
excessive urination
pain on touch
straining urinate
原因
常染色体劣性遺伝(Type I:ニューファンドランド等)、常染色体優性遺伝(Type II-A/B:ミニチュアピンシャー等)。SLC3A1またはSLC7A9遺伝子変異が原因。
病態生理
腎近位尿細管のアミノ酸トランスポーター(SLC3A1/SLC7A9)の遺伝子変異→シスチン再吸収障害→尿中シスチン過排泄→酸性尿中でシスチン結晶化→結石形成。シスチンは全アミノ酸中で最も溶解度が低い。
治療
尿アルカリ化(クエン酸カリウム 75mg/kg BID)→シスチン溶解度上昇。チオプロニン(2-MPG、15〜20mg/kg BID)→シスチンをより可溶性の化合物に変換。低タンパク食+十分な飲水。大結石は外科的摘出(膀胱切開術)。尿道閉塞時は緊急カテーテル処置。
予防
遺伝子検査による繁殖管理。低タンパク食、十分な飲水、尿アルカリ化。定期的な尿検査・画像検査でモニタリング。
予後
生涯にわたる管理が必要。チオプロニン投与で再発率を大幅に低減可能。遺伝子検査で繁殖管理が推奨される。
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※ 本ページの情報は獣医学的参考資料であり、診断・治療の代替ではありません。実際の診療は必ず獣医師にご相談ください。
VetDict は獣医師(DVM)が開発した臨床支援ツールです。
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