慢性中耳炎
Chronic Otitis Media / 慢性中耳炎
概要
中耳の持続的感染で、未治療の外耳炎が鼓膜を貫通することが原因となることが多いです。
主な症状
耳だれ
耳の悪臭
耳を掻く
頭を振る
首の傾き
触ると痛がる
原因
慢性外耳炎の不適切な管理(最多)、耳道の解剖学的異常(垂れ耳・狭窄耳道)、アレルギー性疾患、ポリープ、異物。好発:コッカースパニエル、ラブラドール、シャーペイ等の垂れ耳犬種。
病態生理
慢性外耳炎→鼓膜の損傷・穿孔→中耳腔への細菌・酵母感染の波及→鼓室内の炎症性滲出液貯留・骨溶解。Pseudomonas, Staphylococcus, Malasseziaが主要起因菌。鼓室包の骨増殖・狭窄により難治化。
治療
全身性抗菌薬(FQ:エンロフロキサシン10 mg/kg PO q24h×4-6週)。ビデオオトスコープ下での中耳洗浄が重要。鼓膜穿孔がない場合は鼓膜切開(myringotomy)。培養+感受性試験必須。局所治療:点耳薬の直接中耳注入。CT/MRIで鼓室包の評価。末期:TECA-LBO(全耳道切除+外側鼓室包骨切り術)。
予防
外耳炎の早期・適切な治療、基礎疾患(アトピー・食物アレルギー)の管理、定期的な耳道検査・清掃、過度の耳洗浄の回避。
予後
予後は原疾患の種類、神経障害の重症度・部位、治療への反応性に大きく依存する。感染性・免疫介在性の神経疾患は早期の積極的治療により機能回復が期待できる場合がある。変性性神経疾患は進行性であり完治困難であるが、支持療法とリハビリテーションにより機能低下の速度を遅延させることが可能である。重度の脊髄損傷や脳幹病変では予後不良となる。
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※ 本ページの情報は獣医学的参考資料であり、診断・治療の代替ではありません。実際の診療は必ず獣医師にご相談ください。
VetDict は獣医師(DVM)が開発した臨床支援ツールです。
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