犬慢性潰瘍性口内炎
概要
歯垢との接触により誘発される重度の免疫介在性口腔粘膜潰瘍です。
主な症状
原因
歯垢抗原に対するIV型過敏反応が主因。特定の犬種好発はないが、マルチーズ・キャバリアに報告あり。歯垢除去で一時改善するが再発率が高い。確定診断は口腔粘膜の生検(界面皮膚炎パターン)。
病態生理
歯垢中の細菌抗原に対する過剰な免疫反応→口腔粘膜(特に歯と接触する頬粘膜・舌背)の激しい潰瘍形成→「kissing ulcers」(歯冠に接する粘膜面の対称性潰瘍)が特徴的。猫の慢性歯肉口内炎(FCGS)の犬版。極度の疼痛→摂食拒否→体重減少。
治療
Dogにおける犬慢性潰瘍性口内炎の治療には鎮静または麻酔下での歯科検査が必要である。不正咬合は種と重症度に応じて歯のトリミング、研磨、抜歯が必要となる。根尖膿瘍には排膿、デブリードマン、全身性抗菌薬が必要である。歯周病治療にはスケーリング、研磨、重度罹患歯の抜歯を含む。種に適した鎮痛薬による疼痛管理が不可欠である。食事の調整により回復を促進し再発を予防する。 [ECVN:Block] 【補助療法オプション — Equine & Canine Vet Nutrition (caninevet.jp)】 • For Antioxidant (アスタキサンチン+SOD+VitE+システイン): 抗酸化・慢性疾患免疫サポート
予防
歯垢コントロール(毎日の歯磨き・定期的なスケーリング)。免疫抑制療法(シクロスポリン・プレドニゾロン)。不応性の場合は全臼歯抜歯(猫FCGSと同様のアプローチ)。
予後
予後は罹患臓器、疾患の重症度、治療への反応性により異なる。多くの自己免疫疾患は免疫抑制療法により寛解導入が可能であるが、完治は稀であり生涯にわたる管理が必要となることが多い。再燃のリスクは常に存在し、薬物の漸減過程で注意深いモニタリングが不可欠である。早期の積極的治療介入が臓器障害の不可逆的進行を防止する。
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