直腸脱
概要
直腸組織が肛門から突出する疾患で、いきみや寄生虫が原因となることがあります。
主な症状
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臨床徴候
猫における直腸脱の臨床徴候は寄生虫種・寄生部位・寄生数により異なる。消化管寄生では下痢・嘔吐・体重減少・腹部膨満、外部寄生では掻痒・脱毛・皮膚炎、心血管寄生では咳・運動不耐性・腹水、血液寄生では貧血・発熱・元気消失を呈する。幼若・栄養不良個体では重症化しやすく、慢性経過では発育不良が顕著となる。
原因
猫における直腸脱の原因: 直腸組織が肛門から突出する疾患で、いきみや寄生虫が原因となることがあります。
病態生理
持続的な怒責(しぶり)により直腸壁が肛門外へ反転・脱出する病態。慢性下痢・腸炎、便秘、結腸直腸の腫瘤、寄生虫感染、会陰ヘルニア、難産・排尿障害などによる長時間の腹圧上昇が誘因となる。子猫では消化管感染(寄生虫・ウイルス)に伴う下痢としぶりが主因。脱出した直腸粘膜は乾燥・浮腫・うっ血し、放置すると絞扼・壊死に至る。整復と固定に加え、しぶりを引き起こす基礎疾患の治療が再発防止に重要である。
診断
肛門からの直腸粘膜/全層の脱出を肉眼確認。脱出組織の色調(ピンク=新鮮、暗紫色=鬱血、黒色=壊死)・浮腫・壊死を評価。プローブ挿入テスト: 脱出部と直腸壁間にプローブ挿入可=全層脱出(不可=粘膜脱出)。基礎疾患の検索: 寄生虫(糞便検査)、大腸炎(細胞診)、巨大結腸、膀胱/尿道疾患。慢性しぶり(tenesmus)の原因検索が必須。全身状態(脱水、電解質)評価。子猫で寄生虫関連が多い。
治療
猫における直腸脱の治療には、同定された寄生虫に応じた適切な駆虫薬が必要である。一部の駆虫薬は特定の種に有毒であるため、種に適した用量設定が重要である。全てのライフステージを排除するため複数回投与が必要な場合がある。環境消毒と接触動物の治療で再感染を防止する。貧血、脱水、栄養失調などの二次的合併症に対する支持療法を行う。
予防
直腸脱の予防には定期的な予防駆虫、環境衛生と糞便除去、新規動物の隔離・検査、ベクター防除、中間宿主や汚染環境への曝露回避が含まれる。
予後
直腸脱の予後: 早期発見と適切な治療で多くの疾患は予後良好。慢性疾患は定期的モニタリングと治療調整で長期管理可能。
関連する薬品
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