門脈体循環シャント
概要
肝臓を迂回する異常血管により毒素が蓄積する疾患で、先天性または後天性があります。
主な症状
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臨床徴候
猫における門脈体循環シャントの臨床徴候は病態と進行段階により多様である。一般的非特異的所見(食欲不振・元気消失・体重減少)に加え、罹患臓器・系統に特異的な症状が顕在化する。病歴聴取と詳細な身体検査により症状パターンを把握し、補助検査で確定診断に至る。早期発見と適切な介入が予後改善の鍵となる。
原因
猫における門脈体循環シャントの原因: 肝臓を迂回する異常血管により毒素が蓄積する疾患で、先天性または後天性があります。
病態生理
門脈体循環シャントは猫における消化器疾患である。粘膜の完全性、運動性、分泌機能、またはマイクロバイオームバランスの障害を伴う。炎症により上皮バリアが損傷し、吸収不良、体液喪失、細菌トランスロケーションの可能性がある。運動障害(低運動性/うっ滞または亢進)により通過時間と消化効率が変化する。後腸発酵動物では盲腸/結腸フローラの破壊が致死的ディスバイオーシスと腸管毒素症を引き起こしうる。
診断
猫門脈体循環シャント(PSS)の診断は腹部超音波(ドプラ)でシャント血管を検出。食前・食後TBA上昇が最も感度の高いスクリーニング。NH3上昇。先天性が多く、肝外シャント(犬と異なり猫では肝内シャントも多い)。CT血管造影でシャントの走行を詳細評価(術前計画に必須)。生化学:低BUN、低アルブミン、低コレステロール。CBC:小赤血球症。尿検査:尿酸アンモニウム結晶。若齢猫に好発。臨床徴候:肝性脳症(流涎が特徴的)、発育不良、尿路結石。鑑別:肝微小血管異形成、肝硬変、後天性PSS。アメロイドリング/セロハンバンディング。
治療
1) 内科的安定化: 低蛋白食、ラクツロース0.5mL/kg PO q8-12h(血中アンモニア低下)、アンピシリン20mg/kg PO q8hまたはメトロニダゾール7.5mg/kg PO q12h(腸内アンモニア産生菌抑制)。2) 肝性脳症クリーゼ: 温水ラクツロース浣腸、輸液療法(低K補正)、ブドウ糖補充。3) 外科治療: アメロイドコンストリクターまたはセロファンバンディングによるシャント段階的閉鎖が根治療法。CT血管造影でシャント形態を術前評価。術後は胆汁酸とアンモニアで定期モニタリング。
予防
門脈体循環シャントの予防: 定期的な健康診断。適切な栄養管理。ストレスの軽減。清潔な飼育環境の維持。異常の早期発見・早期受診。
予後
門脈体循環シャントの予後: 早期発見と適切な治療で多くの疾患は予後良好。慢性疾患は定期的モニタリングと治療調整で長期管理可能。
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