狂犬病
概要
中枢神経系に影響する致死的ウイルス疾患で、人に感染する可能性があります。
主な症状
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原因
猫における狂犬病の原因: 中枢神経系に影響する致死的ウイルス疾患で、人に感染する可能性があります。
病態生理
狂犬病はラブドウイルス科リッサウイルス属の弾丸状マイナス鎖RNAウイルスによる致死的脳炎。感染動物の咬傷→唾液中ウイルスが筋肉内に侵入→神経筋接合部のニコチン性AChRに結合→末梢神経の軸索逆行性輸送(1-2 cm/day)で脊髄→脳幹→大脳に到達。脳内でのウイルス増殖→Negri小体(好酸性細胞質内封入体)形成→神経細胞変性。潜伏期間は咬傷部位と脳の距離に依存し、2週間〜数ヶ月。猫は犬に次いで家畜の狂犬病報告が多い動物種(米国ではコウモリ由来の曝露が多い)。日本では1957年以降国内発生なし(清浄国)だが、輸入動物のリスクは残存 (Rupprecht CE et al. Lancet Infect Dis 2002;2:327-343)。
治療
猫における狂犬病の治療: 特異的抗ウイルス薬は限定的—支持療法と二次感染予防が中心。① 輸液療法: 等張晶質液 60-80 mL/kg/日 IV(脱水補正+維持)。重症は90 mL/kg初期ボーラス。② 制吐剤(消化器症状時): マロピタント 1 mg/kg IV/SC q24h、オンダンセトロン 0.5 mg/kg IV q8h。③ 二次性細菌感染予防: アモキシシリン/クラブラン酸 12.5-25 mg/kg PO q12h、または ドキシサイクリン 5-10 mg/kg PO q12h(呼吸器症状時)。④ 食欲増進: ミルタザピン 1.88 mg/cat PO q48h、カプロモレリン 3 mg/kg PO q24h。⑤ 隔離(感染力が消失するまで)、ケージ消毒(次亜塩素酸1:32、エンベロープウイルスはエタノール70%でも可)。⑥ ワクチン未接種個体の同居動物にはコアワクチン接種を検討。AAHA/AAFP Vaccination Guidelines参照。
予防
狂犬病の予防にはワクチン接種(利用可能な場合)、新規・病気動物の隔離、厳格なバイオセキュリティ対策、適切な消毒プロトコル、既知のキャリアや汚染環境との接触回避が含まれる。
予後
狂犬病の予後: 早期発見と適切な治療で多くの疾患は予後良好。慢性疾患は定期的モニタリングと治療調整で長期管理可能。
関連する薬品
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