猫腸間膜軸捻転
概要
腸間膜軸を軸とした腸管の捻転で虚血性壊死を引き起こします。
主な症状
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臨床徴候
猫腸間膜軸捻転の臨床徴候は病態と進行段階により多様である。一般的非特異的所見(食欲不振・元気消失・体重減少)に加え、罹患臓器・系統に特異的な症状が顕在化する。病歴聴取と詳細な身体検査により症状パターンを把握し、補助検査で確定診断に至る。早期発見と適切な介入が予後改善の鍵となる。
原因
猫における猫腸間膜軸捻転の原因: 腸間膜軸を軸とした腸管の捻転で虚血性壊死を引き起こします。
病態生理
猫腸間膜軸捻転は猫における外傷性・機械的疾患である。罹患組織の構造的耐性を超える外部機械的力により組織損傷が生じる。損傷は出血、浮腫、疼痛を伴う急性炎症カスケードを惹起する。重症度に応じて、血管供給の途絶による虚血、環境微生物による汚染、進行性の組織壊死が生じうる。治癒過程は止血、炎症、増殖、リモデリングの各段階を経る。
診断
急性の激しい腹痛・嘔吐・ショック・急速な全身状態悪化を呈する。腹部X線で腸管の著明なガス拡張を確認。腹部超音波で腸管壁の浮腫・腸間膜血管の絞扼・腹水を評価。CBC/血液化学で乳酸アシドーシス(乳酸値>4mmol/L)、BUN/Cre上昇を認める。凝固系検査でDIC合併を評価。腹腔穿刺で血性腹水を認める場合は腸管壊死を示唆。猫では極めて稀。腸閉塞、膵炎、腸重積との鑑別が必要。緊急開腹術が必要。
治療
猫における猫腸間膜軸捻転の治療は安定化、疼痛管理、創傷ケアを優先する。生命を脅かす損傷を最初に評価・対処する(気道、呼吸、循環)。種に適した鎮痛薬(NSAIDs、オピオイド、局所麻酔薬)による鎮痛が不可欠である。創傷を洗浄・デブリードマンし、一次閉鎖、二次治癒、再建手術を適宜行う。汚染創には広域抗菌薬を使用する。骨折には副子固定または外科的固定を行う。遅発性合併症をモニタリングする。
予防
猫腸間膜軸捻転の予防には安全で種に適した飼育環境の整備、鋭利物・危険物の除去、適切な取り扱い技術、他の動物との接触時の監視、温度管理、落下防止策が含まれる。
予後
猫腸間膜軸捻転の予後: 早期発見と適切な治療で多くの疾患は予後良好。慢性疾患は定期的モニタリングと治療調整で長期管理可能。
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