猫急性出血性下痢症候群
概要
原因不明または感染性の急性出血性下痢で急速な脱水を伴います。
主な症状
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臨床徴候
猫急性出血性下痢症候群の臨床徴候は消化管病変の部位と病態により異なる。上部消化管: 嘔吐・吐血・食欲不振。小腸: 下痢(小腸性: 量多・回数少・体重減少を伴う)・嘔吐・腹痛。大腸: 下痢(大腸性: 量少・回数多・粘液・血便・テネスムス)。急性腹症: 強い腹痛・嘔吐・ショック徴候・腹部触診で腫瘤や緊張感(GDV・腸捻転・腸閉塞)は緊急評価が必要。
原因
猫における猫急性出血性下痢症候群の原因: 原因不明または感染性の急性出血性下痢で急速な脱水を伴います。
病態生理
猫急性出血性下痢症候群は猫における栄養障害である。特定の栄養素の不十分な摂取、吸収不良、または過剰摂取により生じる。欠乏状態では、影響を受けた栄養素を補因子または基質として必要とする生化学的経路が障害され、細胞機能障害を引き起こす。過剰状態では組織への蓄積や栄養素間相互作用の障害により毒性が生じる。種特異的な食事要求により、適切な栄養管理が予防に不可欠である。
診断
急性発症の血性下痢・嘔吐・脱水・ショック徴候を呈する。PCV上昇(>50%:血液濃縮)と低蛋白血症の乖離が特徴。CBC/血液化学で脱水、電解質異常を評価。凝固系検査でDIC合併を除外。糞便検査で寄生虫・C. difficile/C. perfringens毒素を検索。パルボウイルス抗原検査(特に若齢猫)。腹部超音波で腸管壁浮腫・腹水を評価。膵炎(fPLI)を除外。パルボウイルス腸炎、中毒、腸管腫瘍との鑑別が必要。
治療
【猫における猫急性出血性下痢症候群】 猫急性出血性下痢症候群は猫における正確な臨床評価(病歴、身体検査、CBC・生化学、画像)から治療方針を決定。 基礎疾患の特定→特異的治療+支持療法の組み合わせが原則。 経過モニタリング: 主訴の改善、検査値の変化、QOLを2-4週毎に再評価。 複雑症例は猫専門医(ACZMまたはAVMAエキゾチック分科会等)に紹介を検討。 具体的な薬剤目安: Maropitant 1 mg/kg SC、Amoxicillin-clavulanate 12.5-25 mg/kg IV。 支持療法: 輸液(晶質液 60-80 mL/kg/日 IV、ショック時 90 mL/kg初期ボーラス)、酸素化、栄養管理、疼痛管理。ブプレノルフィン 0.02-0.03 mg/kg IM/OTM q6-8h で疼痛管理(オピオイド過剰反応に注意)。 【鑑別と経過観察】類似症候を呈する疾患の除外と、治療4-8週後の再評価が予後改善の鍵。重症度・併発症によっては猫の専門医紹介を考慮する。
予防
猫急性出血性下痢症候群の予防には全ての栄養要求を満たす種に適した食事設計、単一食品のみの食事の回避、獣医師との定期的な食事内容の見直し、必要時の適切なサプリメンテーション、種固有の栄養ニーズに関する知識が必要である。
予後
猫急性出血性下痢症候群の予後: 急性消化器疾患は多くが治療に良好に反応。閉塞性疾患は早期外科介入で予後良好。慢性疾患は食事管理で長期管理可能。
関連する薬品
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