NSAID中毒
概要
非ステロイド性抗炎症薬による消化管および腎毒性で、猫は非常に感受性が高いです。
主な症状
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臨床徴候
猫におけるNSAID中毒の臨床徴候は毒性物質の種類と曝露量により急性〜慢性まで多様。消化器症状(嘔吐・下痢・流涎・腹痛)が最も一般的な初期所見。神経毒では振戦・痙攣・運動失調・昏睡。肝毒では黄疸・凝固障害・肝性脳症。腎毒では乏尿・尿毒症徴候。血液毒では貧血・出血傾向・メトヘモグロビン血症。心血管毒では不整脈・低血圧・ショック。急性曝露では症状発現が迅速で、早期除染と支持療法が予後を決定する。
原因
猫におけるNSAID中毒の原因: 非ステロイド性抗炎症薬による消化管および腎毒性で、猫は非常に感受性が高いです。
病態生理
NSAID中毒は猫における中毒性疾患である。有害物質の経口摂取、吸入、または経皮吸収により中毒障害が生じる。毒素は酵素阻害、受容体干渉、酸化的損傷、直接的な細胞毒性などの特定のメカニズムを通じて細胞プロセスを障害する。標的臓器は毒素により異なるが、肝臓(生体内変換)、腎臓(排泄)、神経系、消化管が一般的である。用量依存的に無症候性変化から劇症型臓器不全まで幅広い影響を及ぼす。
診断
猫NSAID中毒の診断は摂取歴と消化器症状・急性腎障害から行う。猫はNSAIDsの代謝能が低く(グルクロン酸抱合欠損)、微量で中毒を生じる。臨床徴候:嘔吐、下痢(血便)、食欲廃絶→急性腎不全。BUN/Cre急上昇。尿検査:蛋白尿、円柱。消化管潰瘍の評価:便潜血、内視鏡。生化学:肝酵素上昇(一部のNSAIDs)。イブプロフェン、アスピリン、ジクロフェナクが特に危険。猫の安全なNSAIDはメロキシカムのみ(低用量・短期間)。鑑別:腎毒性物質(ユリ等)、消化管潰瘍。治療:催吐→活性炭→積極的輸液→消化管保護(スクラルファート、オメプラゾール)。
治療
猫のNSAID中毒(猫はグルクロン酸抱合能が低く犬より遥かに感受性が高い): ①除染: 摂取2時間以内なら催吐、活性炭 1-2 g/kg(腸肝循環する薬物では q8h 反復)。②腎保護: 等張晶質液 2倍維持量 IV×48-72時間、腎数値(クレアチニン・SDMA)と尿量を72時間モニタリング。③消化管保護: オメプラゾール 1 mg/kg q24h + スクラルファート 250 mg/頭 PO q8-12h、ミソプロストール 2-5 μg/kg PO q8h。④消化管穿孔の徴候(急性腹症・敗血症)を監視。⑤追加のNSAIDs・ステロイドは絶対併用禁止。(Plumb's 10th ed; ISFM consensus 2010)
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予防
NSAID中毒の予防には有毒物質へのアクセス制限・除去、ペット安全な製品の使用、環境からの有毒植物の除去、薬剤・化学物質の適切な保管、屋外アクセス時の監視、種固有の中毒に関する飼い主教育が必要である。
予後
NSAID中毒の予後: 中毒物質と摂取量、治療開始までの時間により予後が大きく異なる。早期除染・解毒で予後改善。
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