ウサギポックスウイルス感染症(ウサギ)
概要
ウサギにおけるウイルス性の皮膚疾患。ウサギポックスウイルス感染症は適切な診断と治療管理が重要である。早期発見と適切な介入が予後改善の鍵となる。
主な症状
※ 症状をクリックすると、その症状を示すうさぎの他の疾患を確認できます
原因
ウサギポックスウイルス。直接接触・媒介昆虫。
病態生理
ウサギポックスウイルス感染→皮膚の丘疹・痂皮。通常自己限定性。粘液腫症(Myxomatosis)はより重篤な別疾患。
治療
ウサギにおけるウサギポックスウイルス感染症(ウサギ): 特異的抗ウイルス療法は限定的。① 隔離・バリアナーシング、入院ケージは漂白剤1:32で消毒。② 支持療法: 輸液 80-100 mL/kg/日 SC/IV、保温26-28℃、シリンジ給餌(Critical Care)。③ 二次性細菌感染予防: エンロフロキサシン 5-10 mg/kg PO/SC q12-24h(草食種に経口β-ラクタムは禁忌)。④ 鎮痛: メロキシカム 0.5-1.0 mg/kg PO q12-24h、ブプレノルフィン 0.01-0.05 mg/kg SC q8-12h。支持療法(小型哺乳類): 等張輸液 80-100 mL/kg/日 SC/IV、保温(26-28℃)、シリンジ給餌(Critical Care/Recovery 50-90 mL/kg/日を3-4回分割)、メロキシカム 0.5-1.0 mg/kg PO q12-24h で疼痛・炎症管理。 ペニシリン系・セファロスポリン系の経口投与は腸内細菌叢を破壊し致死的になるため禁忌。
予防
感染ウサギの隔離。
予後
ヨーロッパアナウサギでのSFV感染は通常自己限定的で、線維腫は数週間で自然退縮→予後良好。粘液腫ウイルスとの鑑別が臨床的に最重要(粘液腫は致死率>99%)。免疫抑制ウサギでは重症化するリスクがある。蚊・ダニの駆除と防虫対策が予防の基本 (Kerr PJ. 2012)。
関連する薬品
※ 薬品名をクリックすると詳細な投与量・副作用情報を確認できます
感染症の他の疾患(うさぎ)
VetDictでうさぎの鑑別診断を行う
症状チェッカーを使う関連する疾患
VetDict は獣医師(DVM)が開発した臨床支援ツールです。