← トップへ戻る
うさぎ (Rabbit) 軽度

ウイルス性乳頭腫症

Viral Papillomatosis / ウイルス性乳頭腫症

概要

ショープ乳頭腫ウイルスによる良性皮膚腫瘍で、主にワタオウサギの耳や顔に見られますが、家庭のウサギにも発生します。

主な症状

skin growths wart like lesions

原因

ウサギにおけるウイルス性乳頭腫症の原因: ショープ乳頭腫ウイルスによる良性皮膚腫瘍で、主にワタオウサギの耳や顔に見られますが、家庭のウサギにも発生します。

病態生理

ウイルス性乳頭腫症はウサギにおけるウイルス感染症である。ウイルスは特定の受容体を介して宿主細胞に侵入し、細胞内機構を利用して複製する。直接的な細胞変性効果(細胞溶解、アポトーシス、標的臓器の組織壊死)を引き起こす。自然免疫(インターフェロン、NK細胞)および適応免疫(抗体、細胞性免疫)の宿主免疫応答が免疫病理に寄与することがある。ウイルス血症により病原体が複数の臓器系に播種される可能性があり、免疫抑制により二次的な細菌・真菌感染のリスクが高まる。

治療

特異的抗ウイルス治療はない。支持療法:輸液(生理食塩水/乳酸リンゲル100 mL/kg/日SC/IV)、保温とストレス軽減、強制給餌(クリティカルケアファイン)、干し草の自由摂取。二次性細菌感染の予防にエンロフロキサシン5-20 mg/kg PO/SC q12h。メロキシカム0.3-0.5 mg/kg PO/SC q24hで疼痛管理。感染動物の隔離と検疫。環境の消毒。

予防

ウイルス性乳頭腫症の予防にはワクチン接種(利用可能な場合)、新規・病気動物の隔離、厳格なバイオセキュリティ対策、適切な消毒プロトコル、既知のキャリアや汚染環境との接触回避が含まれる。

予後

ウイルス性乳頭腫症の予後は適切な管理により一般的にやや良好〜良好である。早期診断された症例の多くは治療に良好に反応する。慢性例や再発例では長期管理が必要だが、概ね許容できるQOLを維持できる。定期的なモニタリングにより合併症の早期発見・対処が可能となる。

VetDictでうさぎの鑑別診断を行う

症状チェッカーを使う
📋 うさぎの疾患一覧を見る →
※ 本ページの情報は獣医学的参考資料であり、診断・治療の代替ではありません。実際の診療は必ず獣医師にご相談ください。
VetDict は獣医師(DVM)が開発した臨床支援ツールです。