植物中毒
概要
スズラン、ジギタリス、ナス科植物、ルバーブの葉などの有毒植物を摂取したことによる中毒です。
主な症状
原因
ウサギにおける植物中毒の原因: スズラン、ジギタリス、ナス科植物、ルバーブの葉などの有毒植物を摂取したことによる中毒です。
病態生理
植物中毒はウサギにおける中毒性疾患である。有害物質の経口摂取、吸入、または経皮吸収により中毒障害が生じる。毒素は酵素阻害、受容体干渉、酸化的損傷、直接的な細胞毒性などの特定のメカニズムを通じて細胞プロセスを障害する。標的臓器は毒素により異なるが、肝臓(生体内変換)、腎臓(排泄)、神経系、消化管が一般的である。用量依存的に無症候性変化から劇症型臓器不全まで幅広い影響を及ぼす。
治療
重要: ウサギは嘔吐不能(催吐反射なし)— 催吐による除染は不可能。摂取後1-2時間以内: 活性炭1-3 g/kg POをスラリーとしてシリンジ投与(多くの植物毒素を吸着)。大量摂取時は全身麻酔下で胃洗浄(リスク対便益 — 誤嚥リスクあり)。ウサギに毒性のある一般的な植物と特異的管理: 強心配糖体植物(スズラン、ジギタリス、キョウチクトウ): アトロピン0.05 mg/kg IV 徐脈に(注: ウサギの約30%にアトロピナーゼあり — グリコピロレート0.01 mg/kg IVが必要な場合あり)、IV輸液、ECGモニタリング、digoxin-specific Fab断片が利用可能であれば投与。シュウ酸塩植物(ルバーブの葉、スイバ): 低カルシウム血症にグルコン酸カルシウム10% 0.5-1.0 mL/kg IV緩徐投与、シュウ酸カルシウム腎症予防に積極的IV輸液利尿。ピロリジジンアルカロイド植物(ノボロギク、コンフリー): SAMe 20 mg/kg PO q24h+シリマリン4-15 mg/kg PO q8-12hの肝保護療法、特異的解毒剤なし。ナス科植物: アトロピン様作用 — 支持療法、フィゾスチグミンは稀に必要。全例の一般的支持療法: IV晶質液(初期10 mL/kg/hr)、メロキシカム0.3-0.5 mg/kg SC q24hで疼痛管理、Critical Care(Oxbow)でシリンジ給餌(食欲不振からのGI stasisは毒素と独立して致死的たりうる)、メトクロプラミド0.5-1.0 mg/kg SC q6-8h。血液化学(腎・肝)をq12-24hでモニタリング。環境から疑わしい有毒植物を全て除去。参考文献: Harcourt-Brown (2002), Richardson (2000) Vet Clin North Am Exot Anim Pract. [ECVN:Block] 【補助療法オプション — Equine & Canine Vet Nutrition (caninevet.jp)】 • For Antioxidant (アスタキサンチン+SOD+VitE+システイン): 抗酸化・慢性疾患免疫サポート • Booster & Relax (アダプトゲン+Bビタミン複合体): ウイルス後回復・内分泌疾患エネルギー補給・高齢期慢性疲労
予防
植物中毒の予防には有毒物質へのアクセス制限・除去、ペット安全な製品の使用、環境からの有毒植物の除去、薬剤・化学物質の適切な保管、屋外アクセス時の監視、種固有の中毒に関する飼い主教育が必要である。
予後
植物中毒の予後: 中毒物質と摂取量、治療開始までの時間により予後が大きく異なる。早期除染・解毒で予後改善。
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