チェリーアイ(瞬膜腺脱出)
概要
瞬膜(第三眼瞼)腺の脱出で、内眼角に平滑なピンク色の腫瘤として現れる。犬に比べウサギではまれ。他種同様に腺は涙液産生に寄与するため、乾性角結膜炎の誘発を避ける目的で切除ではなく外科的整復(ポケット法/タッキング法)が推奨される。
主な症状
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原因
ウサギにおけるチェリーアイ(瞬膜腺脱出)の原因は感染性(細菌・ウイルス・真菌・寄生虫)、外傷性、免疫介在性、先天性、変性性、腫瘍性、代謝性、医原性が含まれる。治療遅延は不可逆的視力喪失につながるため早期診断(眼圧測定・眼底検査・角膜染色)と専門医紹介が肝要。(ウサギは経口β-ラクタム抗菌薬禁忌、GI stasis予防が必須)
病態生理
チェリーアイ(瞬膜腺脱出)(ウサギ)はウサギのチェリーアイ(瞬膜突出)は、第三眼瞼腺の結合織付着が先天的に脆弱なために瞬膜腺が脱出する疾患である。片側または両側の内眼角に赤色〜ピンク色の腫瘤として観察される。涙液産生の30-50%を担う瞬膜腺の露出により乾燥・炎症・二次感染を生じうる。治療は外科的整復(ポケット法やアンカー法)が推奨され、腺切除は乾性角結膜炎のリスクがあるため回避する。術後は抗炎症点眼薬を使用し再発を監視する。
治療
外科的整復が第一選択 — ポケット法(Morgan法)またはタッキング法で腺を温存し涙液産生を維持する。腺は切除しない(乾性角結膜炎KCSのリスク)。周術期はヒアルロン酸点眼+オフロキサシン0.3% q6-8h、鎮痛にメロキシカム0.3-0.5mg/kg PO q24h。散瞳が必要な場合はアトロピンではなくトロピカミドを使用(約30%にアトロピナーゼ)。基礎の結膜炎症があれば併せて治療する。経口ペニシリン系は絶対禁忌。
予防
ウサギにおけるチェリーアイ(瞬膜腺脱出)の予防は感染症対策と早期発見が中心。感染性結膜炎: ワクチネーション(FHV-1・FCV)と感染猫との接触回避。角膜潰瘍: 眼外傷の予防、グルーミング時の眼科ケア。白内障: 糖尿病の良好な血糖管理、遺伝性品種の繁殖管理、抗酸化物質補給。緑内障: 素因品種の定期的眼圧測定。全動物で年1回以上の眼科検診。
予後
腺を温存する外科的整復で予後良好。再発の可能性があり再固定を要することがある。腺切除や慢性の未治療放置は乾性角結膜炎の素因となる。
関連する薬品
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