気管支炎
概要
気管支の炎症で、細菌やウイルス感染に続発し、慢性的な咳を引き起こします。
主な症状
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臨床徴候
ウサギにおける気管支炎の臨床徴候は感染部位と病原体特性により多様だが、共通所見として発熱・元気消失・食欲不振・体重減少が認められる。局所感染では発赤・腫脹・疼痛・排膿を、全身感染では脱水・敗血症・多臓器不全に進展しうる。 呼吸器症状(咳・くしゃみ・鼻汁・呼吸困難)が前景となり、進行例では肺炎徴候を呈する。幼若・高齢・免疫抑制状態は重症化リスクが高く、早期介入が予後改善に直結する。
原因
ウサギにおける気管支炎の原因: 気管支の炎症で、細菌やウイルス感染に続発し、慢性的な咳を引き起こします。
病態生理
ウサギにおける気管支炎の病態生理は気道・肺実質・胸腔の機能/構造異常によりガス交換が障害される。上気道閉塞(喉頭麻痺・気管虚脱)では吸気抵抗増大→陰圧性気道虚脱→気道炎症の悪循環を生じる。下気道・肺実質病変(肺炎・肺水腫・気管支炎)では換気血流不均衡・拡散障害により低酸素血症を来す。胸腔病変(胸水・気胸)では肺の物理的圧排により拘束性換気障害を生じる。慢性低酸素は肺高血圧・右心負荷(肺性心)に進展し、急性増悪は呼吸不全・チアノーゼを呈する。
診断
慢性の鼻汁・くしゃみ・呼吸音異常(捻髪音・喘鳴)で疑う。ウサギは絶対的経鼻呼吸動物のため、上気道閉塞で開口呼吸に至る。胸部X線で気管支壁肥厚・気管支周囲間質パターンを評価する。CBCで好中球増多を確認する。気管洗浄(TTW)の細胞診と培養でP. multocida・Bordetella等を検索する。慢性例では胸部CTが気管支拡張症・肺膿瘍の検出に有用である。環境因子(高アンモニア・粉塵・低湿度)の評価も行う。上気道のスナッフルとの関連を評価するため鼻腔培養も併用する。
治療
ウサギにおける気管支炎の治療。【抗菌薬(感染性 — 最多原因)】: 第一選択: エンロフロキサシン10-20 mg/kg PO/SC q12h × 14-21日(優れた呼吸器組織浸透性、Pasteurella multocidaをカバー)。代替: クロラムフェニコール30-50 mg/kg PO q12h。TMS 15-30 mg/kg PO q12h。アジスロマイシン30 mg/kg PO q24h×2日後q48h。重症: プロカインペニシリンG 42,000-84,000 IU/kg SC q48h追加(嫌気性菌カバー — 注射用ペニシリンは安全)。経口ペニシリン・マクロライド・リンコサミドは絶対禁忌。【呼吸器支持療法】: ネブライゼーション: 生理食塩水q8-12h × 15分。ゲンタマイシン50mg/10mL追加可。SpO2<95%で酸素補給。【抗炎症】: メロキシカム0.3-0.5 mg/kg PO/SC q24h。気管支拡張: テルブタリン0.01 mg/kg SC q12h。【環境管理(重要)】: 粉塵フリー床材(フリース、紙 — スギ/マツの木質系削り禁止)。良好な換気、NH3<10ppm。【栄養支持】: チモシー牧草無制限。食欲低下時はCritical Care強制給餌。SC輸液。【慢性気管支炎】: 長期間欠的抗菌薬。定期的ネブライゼーション。歯科疾患スクリーニング(臼歯根の鼻腔圧迫)。参考文献: Harcourt-Brown (2002); Varga (2014).
予防
気管支炎の予防にはワクチン接種(利用可能な場合)、新規・病気動物の隔離、厳格なバイオセキュリティ対策、適切な消毒プロトコル、既知のキャリアや汚染環境との接触回避が含まれる。
予後
気管支炎の予後: 軽度の上部気道感染は治療に良好に反応。肺炎は早期治療で予後改善。慢性呼吸器疾患は長期管理が必要。
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