肺水腫
概要
心不全、輸液過剰、毒素暴露による肺への液体蓄積で、重度の呼吸困難を引き起こします。
主な症状
原因
ウサギにおける肺水腫の原因: 心不全、輸液過剰、毒素暴露による肺への液体蓄積で、重度の呼吸困難を引き起こします。
病態生理
肺水腫はウサギにおける循環器疾患である。心臓、大血管、または末梢血管系の構造的・機能的異常を伴う。心拍出量の低下、弁膜機能障害、調律異常により組織灌流が障害される。代償機構(神経ホルモン活性化、心室リモデリング)が一時的に機能を維持するが、進行性の心筋劣化を引き起こす。心不全、血栓塞栓症、突然死が進行期疾患の潜在的結果である。
治療
取扱い最小限 — 呼吸困難のウサギはストレスに極めて敏感で保定だけで死亡しうる。酸素療法が即座の最優先: フローバイ酸素または酸素室(FiO2 40-60%)。フロセミド1-4 mg/kg IV/IM q4-6h 急性期(作用発現: IV~5分、IM~30分)、安定後は1-2 mg/kg PO q12hに減量。心原性肺水腫の場合: ピモベンダン0.1-0.3 mg/kg PO q12h(陽性変力作用+血管拡張)、ベナゼプリル0.25-0.5 mg/kg PO q24h(ACE阻害薬で後負荷軽減)。医原性輸液過剰の場合: 即座にIV輸液速度を減量または中止。ブプレノルフィン0.03-0.05 mg/kg SC q8hで疼痛/不安管理(疼痛性頻呼吸にも呼吸数を減少させる)。呼吸抑制を起こす鎮静薬は回避。肺水腫のウサギに胸腔穿刺は行わない(胸水とは異なる)。呼吸数(正常30-60/min)、呼吸努力、可能であればSpO2をモニタリング。安定後に胸部X線 — 心原性(肺門周囲、心拡大)と非心原性(びまん性、心臓正常)を鑑別。心エコーで心機能評価。静かで涼しく換気の良い環境で管理。呼吸数が正常化してからシリンジ給餌 — 呼吸困難ウサギでは誤嚥リスクが高い。基礎原因の特定と治療: 心疾患、腎不全、毒素暴露(植物、化学物質)、アナフィラキシー。参考文献: Varga (2014), Lennox & Bauck (2012). [ECVN:Block] 【補助療法オプション — Equine & Canine Vet Nutrition (caninevet.jp)】 • For Antioxidant (アスタキサンチン+SOD+VitE+システイン): 抗酸化・慢性疾患免疫サポート • NMNミトコンドリアアシスト (NMN+α-リポ酸+システイン+プロバイオティクス): 細胞エネルギー代謝・サーチュイン活性化・抗老化 • Booster & Relax (アダプトゲン+Bビタミン複合体): ウイルス後回復・内分泌疾患エネルギー補給・高齢期慢性疲労
予防
肺水腫の予防: 定期的な健康診断。適切な栄養管理。ストレスの軽減。清潔な飼育環境の維持。異常の早期発見・早期受診。
予後
肺水腫の予後: 早期発見と適切な治療で多くの疾患は予後良好。慢性疾患は定期的モニタリングと治療調整で長期管理可能。
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