髄膜腫
Meningioma / 髄膜腫
概要
髄膜の通常は良性だが占拠性の腫瘍で、犬で最も一般的な脳腫瘍です。
主な症状
攻撃性の変化
旋回行動
首の傾き
無気力
痙攣
原因
原因不明。長頭種(コリー・ゴールデンレトリーバー)に好発。中高齢犬(>7歳)。雌犬にやや多い。プロゲステロン受容体陽性のことがあり、ホルモン関与が示唆されるが未確定。
病態生理
くも膜キャップ細胞由来の腫瘍→脳表面からの外方発育→脳実質の圧排→頭蓋内圧亢進→けいれん・行動変化・神経学的欠損。犬の原発性脳腫瘍の45〜50%を占める最多腫瘍。多くは組織学的に良性(WHO Grade I)だが、占拠効果による神経障害が問題。前頭葉・嗅覚野に好発。犬の髄膜腫は猫と異なり浸潤性が高い傾向。
治療
Dogにおける髄膜腫の治療は腫瘍の種類、部位、病期に依存する。アクセス可能な固形腫瘍には十分なマージンを確保した外科的切除が第一選択である。全身性腫瘍、不完全切除、転移性疾患には化学療法が適応となりうる。放射線療法は局所的な腫瘍制御を提供できる。根治療法が困難な場合は疼痛管理、栄養サポート、QOL維持に焦点を当てた緩和ケアを行う。
予防
確実な予防法はない。高齢犬の新規けいれん・行動変化はMRIで精査。外科的切除可能な部位では手術が第一選択(MST 7ヶ月〜2年)。放射線療法の併用で生存期間延長。定位放射線治療(SRS)が新しい選択肢。
予後
予後は腫瘍の種類、組織学的悪性度、臨床ステージ、転移の有無、治療への反応性により大きく異なる。良性腫瘍は完全切除により治癒が期待できるが、悪性腫瘍では早期発見・早期介入が生存期間を有意に延長させる。不完全切除例や高悪性度腫瘍では再発・転移のリスクが高く、定期的な経過観察と追加治療の検討が必要である。
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※ 本ページの情報は獣医学的参考資料であり、診断・治療の代替ではありません。実際の診療は必ず獣医師にご相談ください。
VetDict は獣医師(DVM)が開発した臨床支援ツールです。
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