高アルドステロン症
Hyperaldosteronism (Conn's Syndrome) / 高アルドステロン症
概要
アルドステロンの過剰産生によりカリウム欠乏、筋力低下、高血圧を引き起こします。
主な症状
多飲
頻尿
無気力
こわばり
体重減少
原因
副腎皮質腺腫/腺癌(片側性が多い)。犬では非常に稀。クッシング症候群・褐色細胞腫との副腎腫瘤の鑑別が重要。
病態生理
副腎皮質球状層の腫瘍/過形成→アルドステロン過剰分泌→腎遠位尿細管でNa再吸収亢進+K排泄亢進→低カリウム血症(筋力低下・不整脈)+高血圧。犬では稀だが副腎腫瘤の鑑別として重要。
治療
副腎腺腫による片側性の場合、副腎摘出術が根治的治療。術前安定化:スピロノラクトン(1-2 mg/kg PO q12h)でアルドステロン受容体を拮抗し、低カリウム血症をカリウム補充(グルコン酸K 0.5 mEq/kg/h IV CRI)で補正。高血圧管理にアムロジピン(0.1-0.25 mg/kg PO q24h)。CT/MRIで副腎腫瘤を評価し、片側性腫瘍は開腹または腹腔鏡下摘出。両側性過形成・転移性腫瘍は内科管理(スピロノラクトン長期投与+降圧薬)。アルドステロン/レニン比(ARR)上昇で診断示唆。犬では稀で、猫でより一般的に報告される。
予防
確実な予防法はない。副腎腫瘤発見時のアルドステロン/レニン比測定。外科的副腎摘出が治療の柱。
予後
予後は腫瘍の種類、組織学的悪性度、臨床ステージ、転移の有無、治療への反応性により大きく異なる。良性腫瘍は完全切除により治癒が期待できるが、悪性腫瘍では早期発見・早期介入が生存期間を有意に延長させる。不完全切除例や高悪性度腫瘍では再発・転移のリスクが高く、定期的な経過観察と追加治療の検討が必要である。
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※ 本ページの情報は獣医学的参考資料であり、診断・治療の代替ではありません。実際の診療は必ず獣医師にご相談ください。
VetDict は獣医師(DVM)が開発した臨床支援ツールです。
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