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犬 (Dog) 軽度

急性胃腸炎

Gastroenteritis / 急性胃腸炎

概要

胃・小腸粘膜の急性炎症で、犬の消化器疾患で最も多い。食餌性(ゴミ漁り、食べ慣れないもの)が最も一般的な原因。全犬種・全年齢で発生するが、若齢犬に多い。

主な症状

abdominal pain appetite loss dehydration diarrhea lethargy vomiting

原因

食餌性(ゴミ漁り、食事変更、過食、腐敗食)が最多。感染性(パルボウイルス、コロナウイルス、サルモネラ、カンピロバクター、ジアルジア)。ストレス性、薬物性(NSAIDs、抗菌薬)。

病態生理

有害物質・病原体による胃腸粘膜の直接障害→粘膜炎症→消化吸収障害(下痢)、胃粘膜刺激(嘔吐)→脱水・電解質異常。重症例(出血性胃腸炎/HGE/AHDS)では腸管透過性亢進→菌血症・エンドトキシン血症。

治療

軽症例:24時間の消化管安静→消化の良い低脂肪食(茹で鶏肉+白米)で再開。中等症以上:制吐薬(マロピタント)、皮下or静脈輸液、下痢止め(スメクタイト等の吸着薬)。抗菌薬は細菌感染が確認された場合のみ。HGE/AHDSでは積極的輸液+抗菌薬(アンピシリン)。

予防

ゴミ漁り防止、急な食事変更を避ける(5〜7日かけて移行)、テーブルフードや高脂肪食の制限。

予後

食餌性の単純な胃腸炎:2〜3日で自然回復し予後良好。HGE/AHDS:積極的治療で90%以上が回復。脱水放置は危険。

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※ 本ページの情報は獣医学的参考資料であり、診断・治療の代替ではありません。実際の診療は必ず獣医師にご相談ください。
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