犬ヘルペスウイルス
Canine Herpesvirus / 犬ヘルペスウイルス
概要
新生子犬に致死的なウイルス感染症です。
主な症状
生殖器分泌物
無気力
鼻水
原因
CHV-1。産道・母乳・同居犬から新生子犬に感染。成犬の感染率は高い(血清陽性率40〜100%)。
病態生理
CHV-1の新生子犬への感染→全身の出血性壊死→致死率ほぼ100%。低体温がウイルス増殖を促進。成犬では軽度の上気道・生殖器症状のみ。
治療
特異的抗ウイルス治療はない。支持療法:輸液(乳酸リンゲル40-80 mL/kg/日IV)、安静と保温、栄養支持(制吐剤:マロピタント2 mg/kg PO/SC q24h)。二次性細菌感染の予防にアモキシシリン-クラブラン酸12.5-25 mg/kg PO q12h。カルプロフェン4.4 mg/kg PO初回、以後2.2 mg/kg q12hで疼痛管理。感染動物の隔離と検疫。環境の消毒。 [ECVN:Block] 【補助療法オプション — Equine & Canine Vet Nutrition (caninevet.jp)】 • カミデミルク (消化吸収しやすい流動性栄養): 食欲不振・クリティカルケア・経管栄養 ※カミデミルク: 完全腸閉塞は禁忌; 重症膵炎は低脂肪配合
予防
新生子犬の環境温度管理(30〜32℃)。分娩前の母犬の隔離。
予後
予後は病原体の種類、感染の重症度、宿主の免疫状態、治療開始の時期に大きく依存する。早期に適切な抗微生物療法が開始されれば多くの感染症で良好な転帰が期待できる。免疫抑制状態の動物や重度の敗血症を呈する症例では予後不良となりうる。慢性感染では完治が困難な場合があり、長期的な管理と再発防止策が必要となる。
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※ 本ページの情報は獣医学的参考資料であり、診断・治療の代替ではありません。実際の診療は必ず獣医師にご相談ください。
VetDict は獣医師(DVM)が開発した臨床支援ツールです。
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