血管肉腫
概要
血管内皮の攻撃的な悪性腫瘍で、犬より猫では少ないですが致死的です。
主な症状
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臨床徴候
猫における血管肉腫の臨床徴候は罹患臓器と腫瘍の種類により多様。一般的所見: 進行性の腫瘤形成・体重減少・食欲不振・元気消失・貧血。体表腫瘤では触知可能な腫脹・疼痛を、内臓腫瘍では腹部膨満・嘔吐・下痢・呼吸困難・リンパ節腫大などの非特異的症状を呈する。傍腫瘍症候群として高カルシウム血症(リンパ腫・肛門周囲腺癌)や低血糖(インスリノーマ)を合併することがある。
原因
猫における血管肉腫の原因: 血管内皮の攻撃的な悪性腫瘍で、犬より猫では少ないですが致死的です。
病態生理
血管肉腫は猫における腫瘍性疾患である。癌遺伝子、腫瘍抑制遺伝子、DNA修復機構における遺伝子変異の蓄積により腫瘍性形質転換が生じる。制御不能な細胞増殖により腫瘍が形成され、局所組織への浸潤・破壊の可能性がある。悪性腫瘍はリンパ行性または血行性に転移しうる。高カルシウム血症、悪液質、免疫調節障害などの腫瘍随伴症候群が原発腫瘍に伴い、罹患率に寄与することがある。
診断
急速に増大する腫瘤、腹腔内出血による急性虚脱・蒼白粘膜・頻脈を認める。腹部超音波で脾臓・肝臓の低エコー腫瘤と腹水を確認。PCV低下(15-25%)、血小板減少、PT/APTT延長はDIC合併を示唆。胸部X線で肺転移を評価。確定診断は切除生検による組織病理学的検査(CD31/vWF免疫染色陽性)。リンパ腫、肝細胞癌、脾臓血腫との鑑別が必要。
治療
外科切除/脾臓摘出術。ドキソルビシン25 mg/m2 IV 3週毎補助化学療法。犬のHSAより予後良好。胸部X線+腹部エコーでステージング。急性出血時は輸血。手術+化学療法で生存期間中央値6-12ヶ月。
予防
血管肉腫の予防は限定的であるが、ホルモン依存性腫瘍軽減のための避妊・去勢手術、既知の発癌物質の回避、早期発見のための定期健診、適正体型の維持、該当する場合は遺伝的素因軽減のための責任ある繁殖が含まれる。
予後
血管肉腫の予後: 腫瘍の種類、病期、転移の有無により予後は大きく異なる。早期発見・早期治療で予後改善。悪性腫瘍は一般的に予後要注意〜不良。
関連する薬品
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