殺鼠剤中毒(抗凝固剤)
概要
抗凝固性殺鼠剤の摂取により凝固障害と致死的出血を引き起こします。
主な症状
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臨床徴候
猫における殺鼠剤中毒(抗凝固剤)の臨床徴候は血液成分異常の種類により異なる。貧血: 粘膜蒼白・元気消失・運動不耐性・頻脈・呼吸促迫(重度では失神・心雑音)。出血傾向: 紫斑・粘膜出血・血尿・血便・関節血腫(凝固障害・血小板異常)。血栓症: 急性肢痛・麻痺(FATE等)・呼吸困難(肺塞栓)。白血球減少: 発熱・敗血症・反復性感染。溶血性貧血: 黄疸・暗色尿・脾腫。
原因
猫における殺鼠剤中毒(抗凝固剤)の原因: 抗凝固性殺鼠剤の摂取により凝固障害と致死的出血を引き起こします。
病態生理
殺鼠剤中毒(抗凝固剤)は猫における中毒性疾患である。有害物質の経口摂取、吸入、または経皮吸収により中毒障害が生じる。毒素は酵素阻害、受容体干渉、酸化的損傷、直接的な細胞毒性などの特定のメカニズムを通じて細胞プロセスを障害する。標的臓器は毒素により異なるが、肝臓(生体内変換)、腎臓(排泄)、神経系、消化管が一般的である。用量依存的に無症候性変化から劇症型臓器不全まで幅広い影響を及ぼす。
診断
猫抗凝固性殺鼠剤中毒の診断はPT/aPTT延長とビタミンK依存性凝固因子(II, VII, IX, X)活性低下から行う。PT延長が最初に出現(第VII因子の半減期最短)。PIVKA試験がより感度が高い。臨床徴候:出血傾向(鼻出血、血尿、胸腔内出血、皮下血腫)。摂取歴の確認。第二世代抗凝固剤(ブロマジオロン、ブロジファクム)は半減期が長く治療期間が4-6週間必要。CBC:貧血(出血性)。胸部X線で胸腔出血を確認。鑑別:DIC、肝不全、先天性凝固因子欠乏。治療:ビタミンK1 2.5 mg/kg PO BID。
治療
猫における殺鼠剤中毒(抗凝固剤)の治療には迅速な除染と支持療法が必要である。摂取直後であれば催吐(種にとって安全な場合)または胃洗浄により吸収を低減する。活性炭は多くの毒素を吸着する。特異的解毒剤がある場合は投与する(例:抗凝固性殺鼠剤にビタミンK1、アセトアミノフェンにN-アセチルシステイン)。積極的な輸液療法で腎排泄を促進し灌流を維持する。臓器特異的障害(肝、腎、神経)をモニタリングし治療する。
予防
殺鼠剤中毒(抗凝固剤)の予防には有毒物質へのアクセス制限・除去、ペット安全な製品の使用、環境からの有毒植物の除去、薬剤・化学物質の適切な保管、屋外アクセス時の監視、種固有の中毒に関する飼い主教育が必要である。
予後
殺鼠剤中毒(抗凝固剤)の予後: 中毒物質と摂取量、治療開始までの時間により予後が大きく異なる。早期除染・解毒で予後改善。
関連する薬品
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