猫陰茎尿道閉塞
概要
結晶尿・粘液栓・尿道痙攣による陰茎尿道の完全閉塞です。
主な症状
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臨床徴候
猫陰茎尿道閉塞の臨床徴候は心機能低下の程度により段階的に進行する。代償期(無症候): 心雑音が唯一の所見、聴診で発見される。早期心不全: 運動不耐性・咳(左心不全)・腹水(右心不全)。進行性心不全: 呼吸困難・チアノーゼ・失神・夜間咳。末期: 起座呼吸・肺水腫・心原性ショック。猫では FATE(大動脈血栓塞栓症)として急性後肢麻痺・冷感・疼痛・パルス消失で発症することがある。
原因
猫における猫陰茎尿道閉塞の原因: 結晶尿・粘液栓・尿道痙攣による陰茎尿道の完全閉塞です。
病態生理
結晶(ストルバイト等)・粘液栓・炎症性デブリが狭い陰茎部尿道に嵌頓し、尿の流出が機械的に閉塞される。雄猫は尿道が細長く屈曲するため閉塞しやすい。閉塞により膀胱が過伸展し、背圧が尿管・腎へ伝わって水尿管・腎後性高窒素血症を生じ、排泄されないカリウムが蓄積して生命を脅かす高カリウム血症(徐脈・心停止リスク)を来す。24〜48時間で致死的となりうる緊急疾患で、閉塞解除(カテーテル)と高カリウム血症・尿毒症の補正を要する。
診断
猫陰茎尿道閉塞の診断は、頻回の排尿姿勢(しぶり)、血尿、嘔吐、嗜眠を呈する雄猫での身体検査で緊満した膀胱を触知することから始まる。陰茎先端の視診で結晶・ムコイドプラグによる閉塞を確認する。血液検査で高カリウム血症(心毒性リスク)、BUN/クレアチニン上昇(閉塞後腎不全)、代謝性アシドーシスを評価する。心電図で高カリウム血症による徐脈・P波消失・テント状T波を確認する。尿検査で結晶尿(ストルバイト/シュウ酸カルシウム)を同定する。腹部X線・超音波で膀胱結石・尿道結石を評価する。カテーテル挿入による閉塞解除と同時に閉塞物質を回収し分析する。
治療
Blocked Catプロトコルに準じる。鎮静下3.5Frカテーテル挿入。高K血症対応。閉塞後利尿管理。再発時PU手術検討。
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予防
猫陰茎尿道閉塞の予防: 定期的な健康診断。適切な栄養管理。ストレスの軽減。清潔な飼育環境の維持。異常の早期発見・早期受診。
予後
猫陰茎尿道閉塞の予後: 早期発見と適切な治療で多くの疾患は予後良好。慢性疾患は定期的モニタリングと治療調整で長期管理可能。
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