ヘパトゾーン・フェリス感染症
概要
猫の骨格筋と心筋のダニ媒介原虫感染症で、免疫正常猫では不顕性のことが多いです。
主な症状
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臨床徴候
猫におけるヘパトゾーン・フェリス感染症の臨床徴候は感染部位と病原体特性により多様だが、共通所見として発熱・元気消失・食欲不振・体重減少が認められる。局所感染では発赤・腫脹・疼痛・排膿を、全身感染では脱水・敗血症・多臓器不全に進展しうる。幼若・高齢・免疫抑制状態は重症化リスクが高く、早期介入が予後改善に直結する。
原因
猫におけるヘパトゾーン・フェリス感染症の原因: 猫の骨格筋と心筋のダニ媒介原虫感染症で、免疫正常猫では不顕性のことが多いです。
病態生理
ヘパトゾーン・フェリス感染症は猫における寄生虫疾患である。寄生虫は経口摂取、経皮的侵入、またはベクター媒介伝播を通じて感染を確立する。抗原変異、免疫調節、細胞内隔離により宿主の免疫防御を回避しながら、宿主の栄養と資源を利用して増殖する。組織損傷は寄生虫の直接的な摂食、機械的破壊、有毒代謝副産物、宿主の炎症・免疫応答に起因する。重度の寄生虫感染は貧血、栄養失調、臓器機能障害、二次感染を引き起こしうる。
診断
ヘパトゾーン・フェリス感染症の診断は、末梢血塗抹(ギムザまたはライト染色)で好中球・単球内のガメトサイト(長楕円形、約5×11μm)を確認することで確定する。ただしパラサイテミアが低い場合が多く、バフィーコート濃縮法で検出率を向上させる。PCR検査(Hepatozoon felis 18S rRNA遺伝子ターゲット)が最も感度が高い。筋生検で筋肉内のメロゾイトを含む嚢胞を検出することも可能。CBC上は好酸球増多が特徴的で、軽度非再生性貧血を伴うことがある。血液生化学では筋酵素(CK)上昇を認めることがある。ダニ・捕食動物への曝露歴の聴取が重要である。
治療
猫におけるヘパトゾーン・フェリス感染症の治療には、同定された寄生虫に応じた適切な駆虫薬が必要である。一部の駆虫薬は特定の種に有毒であるため、種に適した用量設定が重要である。全てのライフステージを排除するため複数回投与が必要な場合がある。環境消毒と接触動物の治療で再感染を防止する。貧血、脱水、栄養失調などの二次的合併症に対する支持療法を行う。
予防
ヘパトゾーン・フェリス感染症の予防には定期的な予防駆虫、環境衛生と糞便除去、新規動物の隔離・検査、ベクター防除、中間宿主や汚染環境への曝露回避が含まれる。
予後
ヘパトゾーン・フェリス感染症の予後: 原因と重症度による。急性肝疾患は早期治療で回復可能。慢性肝疾患は長期管理で QOL 維持可能。肝不全は予後不良。
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