クリプトコッカス症
概要
鼻腔、皮膚、中枢神経系に最も多く影響する真菌感染症です。
主な症状
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臨床徴候
猫におけるクリプトコッカス症の臨床徴候は感染部位と病原体特性により多様だが、共通所見として発熱・元気消失・食欲不振・体重減少が認められる。局所感染では発赤・腫脹・疼痛・排膿を、全身感染では脱水・敗血症・多臓器不全に進展しうる。 皮膚病変(円形脱毛・落屑・痂皮)、慢性鼻汁、または深在性真菌症では咳・体重減少・神経症状が見られる。幼若・高齢・免疫抑制状態は重症化リスクが高く、早期介入が予後改善に直結する。
原因
猫におけるクリプトコッカス症の原因: 鼻腔、皮膚、中枢神経系に最も多く影響する真菌感染症です。
病態生理
クリプトコッカス症は猫における真菌感染症である。真菌は胞子吸入、直接接種、または粘膜コロニー形成を通じて感染を確立する。菌糸または酵母形態が酵素分解と機械的圧力により組織に侵入し、肉芽腫性炎症反応を惹起する。免疫不全個体は特に感受性が高い。感染は局所にとどまるか、血行性に遠隔臓器へ播種される可能性がある。慢性感染は線維化、組織リモデリング、進行性臓器機能障害を引き起こしうる。
診断
ラテックス凝集試験(LCAT)で血清/CSF中のCryptococcal抗原を検出(感度/特異度>95%)。力価は治療効果指標。鼻腔/皮膚FNAの細胞診でインド墨汁染色による厚い莢膜を持つ酵母を確認。培養でCryptococcus neoformans/gatiiを分離。鼻腔/皮膚/CNS/眼の病変を検索。頭部CT/MRIでCNS型の肉芽腫性病変を確認。鼻腔型が猫で最多。フルコナゾール/イトラコナゾール長期治療。
治療
【猫におけるクリプトコッカス症】 クリプトコッカス症は猫における正確な臨床評価(病歴、身体検査、CBC・生化学、画像)から治療方針を決定。 基礎疾患の特定→特異的治療+支持療法の組み合わせが原則。 経過モニタリング: 主訴の改善、検査値の変化、QOLを2-4週毎に再評価。 複雑症例は猫専門医(ACZMまたはAVMAエキゾチック分科会等)に紹介を検討。 具体的な薬剤目安: Itraconazole 5-10 mg/kg PO。 支持療法: 輸液(晶質液 60-80 mL/kg/日 IV、ショック時 90 mL/kg初期ボーラス)、酸素化、栄養管理、疼痛管理。ブプレノルフィン 0.02-0.03 mg/kg IM/OTM q6-8h で疼痛管理(オピオイド過剰反応に注意)。 【鑑別と経過観察】類似症候を呈する疾患の除外と、治療4-8週後の再評価が予後改善の鍵。重症度・併発症によっては猫の専門医紹介を考慮する。
予防
クリプトコッカス症の予防には適切な環境湿度・温度の維持、良好な換気、過密の回避、定期的な清掃・消毒、罹患個体の隔離、適切な栄養による免疫機能の維持が含まれる。
予後
クリプトコッカス症の予後: 早期発見と適切な治療で多くの疾患は予後良好。慢性疾患は定期的モニタリングと治療調整で長期管理可能。
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