鞭毛虫原虫感染症
概要
トリコモナス、ヘキサミタなどの鞭毛虫による消化管感染症。
主な症状
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臨床徴候
爬虫類における鞭毛虫原虫感染症の臨床徴候は感染部位と病原体特性により多様だが、共通所見として発熱・元気消失・食欲不振・体重減少が認められる。局所感染では発赤・腫脹・疼痛・排膿を、全身感染では脱水・敗血症・多臓器不全に進展しうる。幼若・高齢・免疫抑制状態は重症化リスクが高く、早期介入が予後改善に直結する。
原因
鞭毛虫原虫(Trichomonas、Hexamita、Hypotrichomonas)による感染。ストレス、免疫抑制、過密飼育で病原性となる正常共生菌。糞口経路または汚染水を介して伝播。草食性のカメ類やトカゲで一般的。
病態生理
鞭毛虫は消化管、特に結腸と総排泄腔に定着する。過剰増殖は粘膜炎症、粘液産生増加、下痢を引き起こす。重度感染は吸収不良と体重減少を引き起こす。Hexamitaは腎臓に上行しカメ類で腎疾患を引き起こしうる。
診断
鞭毛虫感染症の診断は、新鮮糞便の直接塗抹検査で運動性のある鞭毛虫を検出する。体温に近い温度(25-30℃)で標本を観察し、Hexamita, Trichomonas, Giardia等を形態学的に同定する。無症候性保菌が多いが、ストレスや免疫抑制時に増殖し消化器症状を呈する。リクガメ類・草食性トカゲでは高い保有率が報告されており、寄生虫量と臨床症状の相関で治療適応を判断する。
治療
メトロニダゾール20-50 mg/kg PO 24-48時間毎 5-7日間(第一選択)。耐性感染の代替としてロニダゾール10 mg/kg PO 24時間毎。飼育管理ストレッサーの是正。水分補給の維持。治療後の糞便再検査で排除を確認。
予防
清潔な飼育環境、適切な水分補給、低ストレスの維持。過密飼育の回避。糞便スクリーニングを伴う新規動物の検疫。定期的な糞便検査。
予後
適切な治療と飼育管理の改善で予後良好。環境汚染が改善されないと再感染が多い。
関連する薬品
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