サルモネラ症
概要
サルモネラ属菌による感染症で、爬虫類は無症候性保菌者であることが多いですが、ストレス下で発症することがあります。
主な症状
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原因
大部分の爬虫類はサルモネラ属菌の自然保菌者である(一部の集団で推定85-90%の保有率)。免疫抑制、ストレス、併発疾患、不適切な飼育管理で臨床的発症。複数の血清型を同時に保有しうる。重大な人獣共通感染の懸念。
病態生理
サルモネラは腸管に定着し胆嚢に持続感染しうる。ストレス下で細菌増殖が免疫制御を超え、粘膜侵入、炎症、下痢を伴う腸炎を引き起こす。全身播種は敗血症、肝炎、肺炎、骨髄炎を起こしうる。間欠的な排菌は培養陰性でも保菌状態の否定を困難にする。
治療
爬虫類におけるサルモネラ症の治療: ① 健常成獣の無症候性キャリアは抗菌薬を控え自然排菌待ち(抗菌薬は耐性化・キャリア化リスク)。② 重症臨床例(敗血症・下血・脱水)には培養感受性後の抗菌薬: エンロフロキサシン 10-20 mg/kg PO/IM q12-24h(鳥類)/ 5-10 mg/kg PO q12-24h(小型哺乳類) × 14-21日、または トリメトプリム・スルファ 15-30 mg/kg PO q12h。③ 輸液療法 + 電解質補正、制吐・止瀉対症療法。④ ⚠人獣共通感染症—家族(特に小児・免疫不全者)の手洗い・接触予防徹底。⑤ 環境消毒は塩素系(次亜塩素酸 1:10)または過酢酸が有効。⑥ 群飼育では感染源(飼料・水・媒介動物)の検索と隔離。
予防
全ての爬虫類がサルモネラ保菌者であると想定する。厳格な衛生管理:ハンドリング後の手洗い、食品調理エリアへの爬虫類持ち込み禁止、爬虫類の周りでの小児の監視、希釈漂白剤による表面消毒。免疫不全者は爬虫類との接触を避ける。
予後
支持療法による臨床的疾患は概ね良好。保菌状態は生涯続き排除不可能。人獣共通感染リスク管理は継続的な重大な懸念。
関連する薬品
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