アスペルギルス症
概要
アスペルギルス属真菌による呼吸器の真菌感染症です。
主な症状
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原因
免疫不全動物によるアスペルギルス胞子(遍在する環境腐生菌)の吸入。素因:長期抗菌薬使用、免疫抑制、不適切な温度、換気不良、有機物を含む湿った床材、長期コルチコステロイド使用。
病態生理
吸入された分生子が呼吸器で発芽し組織に侵入する侵襲性菌糸を形成。真菌は局所免疫応答を抑制する毒素(グリオトキシン)を産生。肺に肉芽腫性病変が形成され、他の臓器に播種する可能性がある。血管侵入により血栓症と組織梗塞を起こしうる。
治療
爬虫類アスペルギルス症: ① 不適切な飼育環境(高湿度・換気不良・カビ基質)で発症—呼吸器・皮膚感染。② 確定: 病変生検+培養+PCR、X線/CT。③ 抗真菌薬: イトラコナゾール 5 mg/kg PO q24h × 4-8週、voriconazole 10 mg/kg PO q24h、terbinafine 25 mg/kg PO q24h(補助)。④ 局所: 病変外科切除/デブリードマン、外用クロトリマゾール。⑤ 環境管理: 換気・湿度適正化、基質変更、清掃。⑥ 肝酵素モニタ。支持療法(爬虫類): 種別POTZ(preferred optimum temperature zone)維持が免疫機能回復の前提条件。輸液 25-30 mL/kg/日 SC/ICe(ノルモソルR、温熱)、強制給餌(Carnivore Care 等)、メロキシカム 0.2-0.5 mg/kg PO/IM q24-48h(NSAID持続投与時は腎機能をモニタ)。
予防
至適温度と換気の維持、抗真菌カバーなしの長期抗菌薬投与の回避、床材の清潔乾燥の維持、ストレスの最小化、適切な飼育管理による強い免疫機能の維持。
予後
要注意〜不良。爬虫類の真菌感染は治療が極めて困難で数ヶ月の治療を要することが多い。播種性アスペルギルス症の予後は絶望的。免疫状態が改善できれば限局性感染の転帰はより良好。
関連する薬品
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